2019.11. 6 / ガーデニング(GARDENING)旅(SIGHTSEEING)草花(FLOWER & PLANTS)
話せばまた、長くなる。のですが、ウイッチフォードポタリーとその植木鉢には特別の思いがあります。
とはいえ、最近はオランダの樹脂製で軽量のポット「アートストーン」を、使うことが増え、
大型の素焼き鉢を新たに買うようなことはなくなりつつあるのですが。
やはり、土から作った素焼き鉢は独特の存在感ですね。これらの写真は先週、白井法子さん経由で
ジムのところから来た10月のウイッチフォードの写真です。秋は植物が繁茂して見事です。
アスクレピアスやビデンスが、これでもかっと育っていますね。カラースキームも正統派にキマっています。
3~4ヶ月でこんなになる寄せ植え。イギリスの気候のなせる技ですね。
25年以上ものあいだ、この世界にずっと変わらず、思いを寄せてきました。
ほかのポタリィにこれほどの思いをいよせることはなかったでしょう。1993年にここを知って以来ずっと、
ウイッチフォード・ポタリーの植木鉢がこの世にあってよかった!....と繰り返し思ってきました。
当然、そのポタリーの創始者、ジム・キーリングさんのことが大好きだ。というのと
ジムの作品や、ものの考え方にもインスパイアされる、自然を尊ぶ精神や哲学も。
自然界とのイギリス的折り合いの付け方と芸術性の調和。そこが素晴らしい。
ところで、来年の春、はままつフラワーパーク50周年を記念して、
コンテナガーデンのコンテストを開催するのですがそのプロデュースを任されました。
そこに実はウイッチフォードの植木鉢とジム・キーリング氏が絡みます。おお興味深い!
(と、自分で事を起こしておいて、勝手に織り上がる)
........日本の園芸家が本気で作る寄せ植え。実は、それは、実に、本当に素晴らしい。
でも、それ、各地の有名ガーデンショウなど滅多には見られないですよね。
数年前に北海道ガーデンショウの時もコテージガーデン 梅木あゆみさんのプロデュースでも
コンテナガーデニングの講座。集まった方々のレベル高く、その時使われたのはすべてウィッチフォードの植木鉢。
草花は、もちろん、梅木さんのコテージガーデンから。
花材の素晴らしさと植木鉢と、植え手の技と芸術性でどれも本当に素晴らしかった。
ご参加くださった皆様の作品群。この作品を作ったのは、各地で先生級の方々が多かったと記憶していますが。
しかし、やっぱり、花材と植木鉢が良いと、見ごたえのある作品が生まれますよね。
これは私が作った作品ですが、種類入れすぎでは?しかも、ちゃんと所定位置に置いたところを見ていなくて。
さて、ジムの作品に話が戻ります。20世紀末から登場しているウイッチフォードのモダンシリーズと、
後ろはギリシャ風シリーズ。手前は、ここまで繁茂してすごい。単植で見事。
これは、ディアスキアだろうか。園芸種でいろいろあるから同定が追いつかないですね。
さて、ジムの作品にはさまざまなシリーズがあるのですが、比較的に最近の仕事で、上記写真の
THE FIVE ELEMENTS 。この作品が今、オックスフォード経由、日本にあり
今月、はままつフラワーパークに移送されます。実際の公開は来年度のイベントにあわせますが
左から Air . Fire . Wind . Earth . Water インドのヒンドゥー教から日本の仏教の五代(五大)に基づく
万物の構成。心の眼差しで彼の作品に少しづつ近づくように親しんで行くと、これは非常に美しく
比較的に実はとてもわかりやすい自然観の象徴でもある。
この作品に触れて最初にイメージしたのは、フラワーパークの美しい日本庭園の中への配置。
特に水面に反射する場所ならどうだろう。とか。ジムの作品の展示のことで、相談を受けて以来
来年の特別イベントとして、コンテナガーデン(ハンギングも含む)のコンテストとジムの作品の
融合。ただでさえ忙しいのに、一体どうなることかと思いつつ、来年のイベントは充実するはず。
それと、フラワーパークに新たなホワイトガーデンをデザイン中でもあり。うわー大変!
にしても、本当にはままつフラワーパークのこの景色、特に花が咲いてなくても、素晴らしい!ので。
この眺めを含め、春〜初夏のフラワーパークは桜〜フジ〜花ショウブ。見どころがいっぱいなので。
来年は、ぜひおいでくださいませね!
なんでしたら、詳細が決まれば、発表をしますので、コンテストへの出品もお待ち申し上げております。
イギリスへは、データ送信による審査方法ですが、ジム・キーリング賞も設けておりますよ〜。
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