2017.5.26 / 寄せ植え
風薫る季節。バラや宿根草が美しい頃となりました。
各地では花のイベントが多く開催されていますね。
オープンガーデンに参加する方も年々増加しているそうです。
花の楽しみ方は多様化しています。
自然豊かな郊外へ出かけて、美しい新緑を楽しむのもオススメです。
さて、今回は多肉植物を使った小さな寄せ植えをご紹介します。

エンジェルがモチーフ。色彩違いで2種類を制作します。
■今回使用したプランター
アンティーク調の小さな容器です。
サイズはW9×D9×H11cm。
エンジェルとくまさん、ハート、バラの花が愛らしく、置物としてもステキですね。
今回は、この容器をプランターとして使用します。
穴の開いていない容器をプランターとして使用する方法もご紹介します。
■使用植物
・セダム属 クラバツム
厚みのある葉の先はほんのり赤くなっています。
・ソレイロリア(ベビーティアーズ)2色
日光を好みますが、強い日差しは避けます。株の蒸れに注意が必要です。
・ベンケイソウ科 月兎耳
まさに兎の耳!ふわふわの毛が生えています。
・グラプトペタルム属 ブロンズ姫
肉厚の渋い色は、控え目な存在感を発揮します。
・カランコエ属 白銀の舞
白い粉がかかったようなシルバーリーフ。春にはピンクの花も咲きます。
乾燥に強いです。
・スラッスラ属 南十字星
寒さ暑さに強く、上に伸びていくタイプです。
秋には紅葉します。
・カランコエ属 不死鳥錦
個体差がありますが、肉厚でギザギザの葉です。
黒色の模様が個性があります。
・エケベリア属 ミニベル
暑さ寒さにも比較的強く、上に伸びていきます。
肉厚の葉とは先の紅葉が美しいです。
・セダム属 春萌
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上に伸びながら倒れていくタイプ。
花は白色で香りがあります。
・コチレドン属 パピラリス
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草丈は高くならず春〜初夏に赤い花が咲きます。
・エケベリア属 デレンオリバー
葉は薄く、葉先が色づきます。寒さや暑さに強いです。
・パキフィッツム属 月下美人
青みがかった肉厚の葉です。
株脇から伸びた先に花が咲きます。
・グラプトベリア属 白牡丹
暑さが苦手です。夏は風通しの良い半日陰や明るい室内で管理しましょう。
形の変化はほとんどありません。
・パキフィツム属 月美人
肉厚で丸い葉が特徴。
暑さが苦手です。春に株脇から伸びた先に花が咲きます。
■その他の材料
・珪酸塩白土
・多肉植物植え込み用ヤシの実繊維
・ビニール
・水苔(水で戻して使用)
■作り方
STEP1
ポットから取り出します。
葉を傷めないように注意しましょう。
STEP2
余分な土を除き植え込みの準備をしましょう。根付きのまま使用します。
STEP3
器の準備をします。穴をあけずに使用します。
ビニールを器の大きさに合わせてカット。
STEP4
珪酸塩白土を根腐れ防止剤として適量いれます。
STEP5
多肉植物用のヤシの実繊維を植え込み用の土の変わりに少量入れます。
器からはみ出ているビニールは切り取ります。
STEP6
ソレイロリアをポットから出し、下の方の余分な土を取り除きます。
根が細く崩れ易いので扱いは丁寧に・・・。
STEP7
ソレイロリアを器に入れます。
STEP8
ピンセットでソレイロリアに隙間を作り、多肉植物を植え込みます。
隙間を作る時には根をほぐすように優しく行いましょう。
STEP9
色や形などバランスを見ながら、多肉植物を隙間に植え込んでいきます。
STEP10
器と植物の隙間にピンセットで水苔を入れて、全体がぐらつかないように安定したら、
完成!!!
■ポイント
今回ご紹介したように、寄せ植えにグラデーションを作るとワンランクアップします。
隣り合う同士は、形の違うものにすると互いの生育に悪い影響が出にくく、寄せ植えに動きが出ます。
植え付け後、強い陽射しは避け、明るい場所で風通し良く管理するのが良いでしょう。
水やりは植物の状態を見て、およそ週に一度行ない、充分水を吸い込んだところで、余分な水分を器を傾けて捨てましょう。
水は多すぎも少なすぎもダメ!
生き生きとしているかどうか、よく見てあげることが大切です。
■コメント
彫刻のような天使のふたは、寄せ植えの傍らにディスプレイすると・・・
まるで天使が作ったミニガーデン!
多肉植物の寄せ植えは長く楽しめますし、小さな寄せ植えは場所を取りません。
大切なのは光・水・風。
ガーデンでもベランダでも室内でもOKな多肉植物の寄せ植え、みなさん作ってみませんか?
CHIRO
■ガーデンスタイリングスタッフより
今回は、人気の多肉植物を、小さなアンティーク調のかわいい入れ物に寄せ植えしてくださいました!
傷つけないように丁寧に寄せ植えしていく様子は、とても繊細で難しそうですが、完成した寄せ植えはなんてかわいらしく素敵なんでしょう!
穴の開いていない容器をどのようにプランターとして使用するのか等、多肉植物を寄せ植えする際の注意点などを参考に、お気に入りの容器にかわいい多肉植物の寄せ植えをしてみてはいかがでしょうか。
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