お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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猛烈に晴れたかと思うと、急激に雨。どうなってしまっているのか、天空。

とにかく、願いは「無病息災」。

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自主的に設けた自称「お盆休み」は、ハートのWISH を合計15個くらい。作り続けました。

願いを込めて。

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今、あえてカラフルにふんだんに取り揃えて持ち合わせている毛糸も、原毛フェルトも、ビーズも

カラフルに使うことをぐっと抑え、自然色に徹したのは、理由があります。

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今年の「星の王子さまミュージアム」の玄関に飾るクリスマスツリー。毎回、私が担当していますが

プラスチックのキラキラをやめる。と、決めたからです。

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自然への強い憧憬を。要するにクリスマスツリーへのナチュラリスティックなアプローチ。

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で、身近にある素材で、今、買いにも行けないので。とやってみたらイメージに合わず。

これなんかもこの上に何時間もかけてビーズを縫いこんで作ったけど、最後は全部解いた。

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この左下の緑色は解いている途中で一旦撮影。消してしまっても、写真は撮っておこうと思って。

見本のWIshの仕上がりを願うのに、ぜんぜんできなかった!

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私はもともと、教わった通りに何かをするのが苦手です。なので、自分で考え出して試行錯誤するのが好き。

だから、どうしたらこの下書きのできないふわふわの原毛フェルトの上に刺繍ができるのか。

これだけで2日かかってしまいました。

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土台のハートは、型紙を作って、持ち合わせの薄いフェルトをカットして作っていましたが、

制作から3日ほど経って、良いものを持っていること思い出し!

昔、仕事でサンプルを作ったときの北欧のロロスツィードのブランケットの端切れ!これは

すごい。素材の良さに捨てられずにいた。クッションでも作ろうか。でもどうしようと5年以上もタンスの肥やしだった。

これは最高の肌触り。これを土台に。

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手因りの毛糸は切れやすく、たてまつり縫いを長くはできないので、半分のところから縫い始める

テクニックを編み出した!大げさですね。

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だいたい、Wish の文字をこの狭い空間にビーズ刺繍するのが思いの外難しく。

ちょっと無理があるの、バレバレです。

ふわふわ仕上げしかできないフェルトだから、なおさら。上手なひとはカチカチに仕上げるでしょう。

でもこのふわふわに癒されるのです。この中にはエッセンシャルオイルを数滴。

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毎回、何度もこの針が指に刺さる。イテっ!

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コテコテの仕上げだと今回のイメージと離れていくので、やっぱり「引き算」大切です。

散々いろいろ作って、わたしがもっとも気に入っているのは...

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一番下の段のロロスツィードの毛糸で描いたWISH たち。ウッドビーズやガラス、自然石、

スワロフスキー、いろいろやってみた結果の引き算でした。反動でコテコテのピンクのシリーズも

ミュージアム裏手にある花屋さんでディスプレィする予定です。

実際にこのハートをインスタレーションするのは、10月27日あたりの星の王子さまミュージアム

公開ガーデンワークの頃です。自然素材を集めた玄関のクリスマスツリー。どうか、お楽しみに!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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