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専門家「風景」をつくるガーデニング術

今年2022年、我が家のバラ庭で咲いたお気に入りのバラ紹介 ・ その1(ER以外のバラ編)

居場英則

今年も残すところ、あと1カ月あまりになりました。

何かと慌ただしくて、今年の春のバラシーズンに我が家のバラ庭で咲いたバラの紹介をするタイミングを

逸していました。

今回から4回連続の企画で、我が家の2022年のバラシーズンを振り返り、僕のお気に入りのバラを

紹介していきたいと思います。

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我が家の庭では、つるバラ、木立性、シュラブ樹形のバラ、地植え、鉢植えを含めると、

おおむね150品種のバラを育てています。

その全部をご紹介することはできませんが、以下の4つの分類に沿って、ご紹介していこうと思います。

  1)ER(イングリッシュローズ)以外のバラ編

  2)イングリッシュローズ(木立性、シュラブ)編

  3)イングリッシュローズのつるバラ編

  4)ER(イングリッシュローズ)以外のつるバラ編

我が家の庭では、特にイングリッシュローズが多いため、イングリッシュローズとそれ以外にまず分類し、

更に、つるバラとつるバラ以外(木立性、シュラブ樹形)に分類して紹介していきます。

第1回目の今回は、「ER(イングリッシュローズ)以外のバラ編」と題して、

つるバラ以外の木立性、シュラブ樹形のバラの中から、今年きれいに咲いていたバラを紹介したいと思います。


■レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ

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まずは、赤バラの好きな僕のセレクトでトップバッターは、こちらのバラ、

レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ。

以前は、普通の(ピンク色の花の)レオナルド・ダ・ヴィンチも在宅していたのですが

枯れてしまって、今はこのレッド・レオナルドと、

シルバー・レオナルドとも称される、アントニオ・ガウディを育てています。

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名花・レオナルド・ダ・ヴィンチの枝替わりということもあり、

花形の美しさはピカイチです。

花色も鮮やかで、ガーデンではひときわ目を惹きます。

ただ、香りがないのが残念ですが・・・。

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つるバラのレオナルド・ダ・ヴィンチと違って、

このレッド・レオナルドはシュラブ樹形。

購入した時は大株だったのですが、いつしか樹勢を落とし、

枯れる一歩手前まで行ったのですが、少しづつ樹勢を回復しているところです。

■グラマラス・ラッフル

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同じ赤バラでも、こちらは少し雰囲気がゴージャスなバラで、グラマラス・ラッフル。

まさにその名の通りの、ゴージャスで華やかなラッフル状の(波打つような)花弁も持ったバラです。

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咲き始めは、清楚な整った顔立ちで咲くのですが、咲き進むと、花弁が波打ち、

外側に反り返るように開きます。

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このグラマラス・ラッフルは、確かHT(ハイブリッドティー)品種で、

背丈も高くなく、コンパクトで直立樹形です。

我が家では、前面道路に面した花壇の際で、修景バラのように咲かせています。

■ベビー・ロマンティカ

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コンパクトなバラと言えば、こちらのベビー・ロマンティカ。

ネーミングが秀逸で、花色も含め、とても可愛らしいバラです。

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確かフロリバンダに分類されるバラで、背丈が小さく、とてもコンパクトにまとまります。

我が家では、小さ目のテラコッタ鉢で育てています。

鉢植えなのでで、開花時に場所を移せるため、目を惹きやすい場所に動かしています。

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花期も長く、黄色からピンク、次第に白っぽく変化していきます。


■シャルル・ド・ミル

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こちらは、我が家では珍しいオールドローズのシャルル・ド・ミル。

以前は、オールドローズのアンリ・マルタンや紫玉を育てていた時期もありますが、

今はこのバラだけが我が家ではオールドローズに分類されるバラです。

オールドローズ特有の葉を持ち、花もモダンローズとはかなり印象が異なります。

シャルル・ド・ミルは、半つるバラとしても育てることができるようですが、我が家ではまだ大きくなく、

ブッシュのような樹形で育てています。

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こちらは、シャルル・ド・ミルの蕾。

以前育てていたアンリ・マルタンと同じようなモスローズ特有のフォルムをしています。

■F&G みさき

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こちらは、友人から譲り受けたバラで、F&G(フローリスト&ガーデナー)シリーズの「みさき」というバラ。

ガーデンだけでなく、フローリストが使う切り花としても利用される美しい花が特徴です。

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咲き進むと、このように無数の花弁が詰まった咲き方で、とてもゴージャスで美しいバラです。

■品種不明のあかね色のバラ

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こちらも、友人から譲り受けたバラで、品種名が分からないバラですが、

その花色がとても美しいバラで、特に気に入っているバラです。

夕日を想起させるような濃いあかね色がとても印象的です。

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房咲きでたくさんの花が一本の枝先に一斉に咲くのも良いところです。

咲き進むと、波打つ花弁が反り返り、とてもゴージャスな雰囲気になります。

■F&G ブルドゥ・パルファム

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こちらも、F&Gシリーズのバラで、薄紫色のバラ、ブルドゥ・パルファム。

我が家では、薄紫色のバラは珍しく、前庭ではこのバラしかありません。

赤やピンク色のバラがほとんどだった我が家のバラ庭も、

ここ数年は、黄色やアプリコット、オレンジ色のバラも増えてきたため、

それらのカラフルなバラの花色に、補色対比的な紫色のバラを、差し色として

加えています。

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このブルドゥ・パルファム、咲き始めがとても美しいバラです。

パイブリッドティのバラのような印象です。

紫色のバラは樹勢が弱い印象ですが、このバラは我が家では

ぐんぐん成長して大きくなっています。


■ラデュレ

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こちらは、マカロンで有名なフランスの有名パティスリーの名前がついたバラで、ラデュレ。

このバラもあかね色の美しい花色が特に目を惹きます。

我が家では、前庭の前面道路際に植えていて、周りの宿根草にブルーのサルビアを植えています。

あかね色のバラとブルーのサルビアの対比が、とても美しいです。

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このバラも房咲きで、枝先にたくさんの蕾がついています。

まず、中央の一輪が先行して咲き、そのあと、周囲の花が一斉に咲き、

ブーケ状になります。

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花形も美しく、樹勢も強いバラです。

我が家では、西日の強い前庭の、ほとんど影の落ちないエリアに植栽していますが、

問題なく育っています。

このラデュレは、つるを伸ばしますので、つるバラとしても扱えますし、

我が家ではシュラブとして、こんもりと咲かせるように仕立てています。

以前の我が家のバラ庭の様子をご存知の読者の方は、我が家のバラ庭の雰囲気が変わってきたことに

気づかれた方もおられるのではないでしょうか?

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こちらは、我が家の前庭の隣地境界側の花壇の様子です。

このエリアには、以前の我が家の庭の大半を占めていた赤やピンク色のバラはなく、

アプリコットやオレンジ、イエロー、パープルといった華やかな色で構成しています。

また、これらの花色を一層際立たせるために、ブルーのサルビアを何種類も加えてデザインしています。

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もう少し引いて、我が家の前庭の全景をご覧いただきます。

奥の建物外壁面には、赤やピンクのつるバラが壁面を埋め尽くす一方、

手前の道路側には、色鮮やかなバラを配置しています。

この写真は、今年の我が家のバラ庭を象徴するような、風景となっています。

お気に入りの一枚です。

いかがでしたでしょうか?

2022の我が家のバラ庭の中から、まずは、ER(イングリッシュローズ)以外の、そしてつるバラ以外のバラを

ご紹介いたしました。

次回は、今の我が家のバラコレクションの中から、つるバラ以外のイングリッシュローズのコレクションを

ご紹介いたします。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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