お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

野菜やハーブ、果樹も基本は花を育てるのと同じこと。
放っておいても元気に育ちますが、ほんの少し人が手を加えるだけでグンとおいしくなります。
野菜づくりの基本を知って、気負わず楽しみながら始めましょう。

庭の環境をチェック!条件に合った品種を選ぶ

収穫ガーデンを計画する前に、まず庭へ出てみましょう。
同じ庭でも一日中日が当たる場所もあれば、午前中だけ日がさす一画、日陰もあります。
太陽が大好きな野菜には、日当たりと風通しのいい環境が最適。
終日ではなくても、せめて午前中から午後にかけて4〜5時間は日が当たる場所を選びましょう。

「日陰だから無理・・・。」と、あきらめるのは禁物です。
日陰の庭には日陰に適した栽培方法と、日陰でも育つ野菜を選びましょう。
多少弱い光でも耐えられる野菜としては、ショウガ、ミツバ、ミョウガ、サトイモなどが代表例です。

庭が日陰でも、ベランダや玄関まわりは日当たりがよいのならコンテナ栽培で野菜をつくることもできます。

「うちは狭いから」という方も、決してあきらめないで!
コンテナひとつ分のスペースさえあれば、野菜づくりには十分なほど。
コンテナだけでも、寄せ植えやローテーションしだいで、たくさんの収穫が期待できます。

「庭のどこに、何を植えるか」が決まったら、早速、準備開始です!

まずは野菜づくりの基本をしっかりおさえてから始めましょう。
次回から、土、種子まき、苗の植えつけ、肥料、病害虫、その他の管理についてご紹介します。

 何を植える? 

野菜は収穫が早いもの、1年中収穫できるもの、よく使うものなどを組み合わせて、春夏・秋冬に育てられる野菜をそれぞれ選びましょう。
ハーブや果樹も条件に合ったものを。

・野 菜

果 菜 トマト、キュウリ、マメ類など実を食べるもの。強い光を好む品種が多く、生育旺盛で支柱立てなどが必要。苗から育てると栽培が簡単。

根 菜 ニンジン、カブ、イモ類など根を食べるもの。根が大きくなるまで長い時間がかかる。土を深めに耕し、やわらかくしておくこと。

葉茎菜 葉を食べるホウレンソウ、茎を食べるコールラビなど。葉ものは栽培期間が短く収穫が早い。根の浅いものが多いのでプランターでも簡単。

・ハーブ

ラベンダーなど花や葉、果実に香りがあり、利用価値のある植物の総称。
薬効、スパイスなど幅広い用途があり、屋内で育てられるものもある。

・果 樹

レモン、ブドウ、ベリー類など食べられる果実のなる樹木。
果樹の苗木は鉢植えにした方が開花・結実のサイクルが早い。

 「同じ場所」を避ける 

ひとつの場所で、同じ野菜や同じ科の野菜を連続して作る(連作)と、特定の養分が不足したり、土壌病害虫が発生しやすくなります。
この「連作障害」を防ぐには、次に植える野菜の種類をかえていく「輪作」が必要です。

その他の対策

⒈ 強健な品種に接いだ接ぎ木苗を購入する
⒉ 天地返しをして土を入れかえる
⒊ 有機物を投入し、土中の生物を増やす
⒋ 寒気にさらして病害虫を死滅させる
⒌ コンパニオンプランツを植える

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真冬に表面のやわらかい土と、深く掘り下げて出てくるかたい土を入れかえる「天地返し」をして寒気にさらす。

 輪作とは? 

夏にトマトを作ったら、秋にカブ、翌年の夏はキュウリ、秋はニンジンなど次々と野菜の種類を変えていくと、連作障害が出にくい。
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連作障害の出にくい野菜
コマツナ、サツマイモ、カボチャ、ダイコン、ニンジン、ニンニク、ズッキーニなど

間を空ける年数 野  菜
4〜5年 ナス、エンドウ、ソラマメなど
3〜4年 トマト、ピーマン、シシトウ、サトイモ、インゲンなど
2年 キュウリ、ジャガイモ、ビーツ、イチゴ、ニラ、オクラなど
1年 キャベツ、ホウレンソウ、レタス、カブ、キョウナなど

Garden&Garden 特別編集

「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。 「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

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