2025年もスタートしました。
僕にとっても、こちらのディノスさんのガーデニングサイト「dinos ガーデンスタイリング」に
連載コーナーを持たせていただいて、9年目に入ります。
本年もまた自宅ガーデンや、その他、もろもろガーデンネタをこちらでご紹介できればと思っております。
どうぞ本年も引き続きよろしくお願いいたします。
さて、今年2025年1回目の話は、自宅ガーデンの様子から。
こちらは、我が家の前面道路に面したオープン外構になっている「前庭」の一番道路側、シンボルツリーの
株立ちのエゴノキを植えている植栽スペースでオレンジ色に黄葉している大株のユキヤナギです。
前庭には、落葉樹のエゴノキ、ヤマモミジ、アオダモなどの高木を植えていますが、それらはすでに落葉して
ほぼ枝だけの状態ですが、このユキヤナギだけは、まだとても鮮やかなオレンジ・ゴールド色で黄葉しています。
少し引いて見ると、こんな感じ。
ちょうど日が陰り、シンボルツリーのエゴノキの足元両側に植えている大株のユキヤナギの左側半分が暗くなり、
向かって右側だけが冬の光を浴びて輝いています。
もう3か月ほどすると、こんな風に白い花を枝一面に咲かせてくれます。
ユキヤナギは、風にたなびくような自然樹形が美しいので、ほぼ無剪定で、エゴノキの足元の両側に
2株植えているので、真ん中に立つと、白い翼が生えているように見える、我が家のフォトスポットのひとつです。
ほぼ真横から見たところ。
赤いモミジの紅葉に比べると、ユキヤナギの黄葉は、本当にゴールドのように見えて、とても印象的です。
葉っぱのクローズアップしてみると、こんな感じ。
このユキヤナギの黄葉も、このあと次第に散って、枝だけの状態になります。
そうすると、我が家のガーデンも、本当に冬の風景に変わります。
ここからは、一昨年くらいからハマって、徐々に集めているツツジ類の黄葉についても紹介してみます。
こちらは、我が家の中庭のフォーカルポイントになっている、大株のツツジで「常夏(とこなつ)」。
半落葉といった感じでしょうか?
こちらは、昨年4月頃の中庭の様子ですが、玄関から中庭に入って正面に見えるのが、この風景。
幾重にも多品種のツツジが重なり、錦絵のような艶やかな風景を描いてくれます。
この中心に鎮座する大株のツツジが「常夏」です。
半落葉といっても、下葉が少し黄色く色づく程度で、ほとんどが緑のまま、冬を越します。
それが春になると、ひとつの株で白やピンク、白とピンクが入り混じった花を咲かせるとても艶やかなツツジです。
こちらは、昨年、とある植物のフェア(展示会)で手に入れた、四季咲きのツツジで「キンモウツツジ」の大株。
鉢植えのままで育てています。
四季咲きということで、ツツジの季節の4月以外でも、夏も秋も花数は少なかったですが、ずっと咲いていました。
花の写真を撮り忘れていたので、ここでは紹介できないのですが、後述する「ヤマツツジ」に似た、
朱赤の素朴な花が咲きます。
夏はちらほらしか咲きませんでしたが、春にはどこくらい豪華に咲くのか、四季咲きだからそこまででもないのか、
どんな風に咲くのか、この春が楽しみです。
四季咲きということで、葉も落葉する気配も全くなく、フレッシュなグリーンのままです。
ツツジもいろいろなタイプがありますね。
こちらは、ツツジの園芸品種の定番、キリシマツツジです。
キリシマツツジは、日本庭園などでもよく見かける和風イメージの赤い花のツツジですが、
我が家では、テラコッタ鉢で育ててまして、どちらかというと、洋のイメージ扱いで、
その刺激的な赤い花を庭のアクセントにしています。
キリシマツツジも半落葉で、葉がかなり赤く紅葉して徐々に葉を落としますが、完全には落葉しないイメージです。
こちらが、4月の開花期の花。
本当にフレッシュで濁りのない、鮮やかな赤(レッド)が特徴的なツツジです。
こちらも、テラコッタ鉢で育てているツツジで、ヨドガワツツジ。
後方に植えている別のツツジと枝が重なって分かりにくいかもしれませんが、
このヨドガワツツジは、すでに全ての葉を落として枝だけの状態になっています。
葉を落とした枝先には、すでに花芽が膨らんでいるのが分かります。
このヨドガワツツジの春の開花の様子がこちら。
濃い赤紫色の八重咲きで、咲き始めは、一瞬バラと見間違うような美しい花形をしています。
こちらも、少しわかりにくいかもしれませんが、地植えしているツツジで、ヤマツツジ。
極一般的な野生種ですが、この朱色の花が、とても日本的で気に入っているツツジです。
ヤマツツジも、半落葉で、大方の葉が黄色く変化する中で、
中心部にはもう新たな次の緑の小さな葉が展開してきているのが見えます。
その地植えのヤマツツジの横に植えているのが、エクスバリー・アザレア。
ツツジの仲間で、主にヨーロッパで品種改良されたものです。
このエクスバリー・アザレアは、完全に落葉して、枝だけになります。
春の開花時期は、こんな感じ。
オレンジ色のツツジ(エクスバリー・アザレア)を、初めてイギリスのガーデンで
見た時は、とても衝撃的でした。
このオレンジ色のツツジが加わることで、「和」のイメージのツツジが、
一気に「洋」のイメージに変わります。
エクスバリー・アザレアの枝先には、すでにぷっくりと膨らんだ蕾が
控えています。
こちらも、中庭奥に地植えしているツツジで、ミツバツツジ。
ミツバツツジは、完全に落葉して、枝だけの状態になり、その細かな枝先に小さな蕾が無数に控えています。
ミツバツツジは早咲きのツツジで、春の開花期には、このように
ショッキングピンクの花を咲かせます。
サクラのソメイヨシノと同じように、花が咲くときには葉が全くない状態です。
こちらは、中庭のシェードガーデンゾーンに地植えしているドウダンツツジ。
こちらは、現在の様子。
ドウダンツツジも完全に葉を落とし、枝先に無数の小さな蕾を持って冬を越します。
こちらが、春の開花時期。
他のツツジとは明らかに違う花の咲き方で、
提灯のような壺型の白い花を無数に咲かせます。
実は、このドウダンツツジは、紅葉がとても美しいのです。
現在は、すっかり葉を落としているので、その姿からは想像できませんが、
発火しているような赤い葉の時期が春の花の時期より、むしろ美しいかもしれません。
ドウダンツツジの紅葉のアップです。
まさに炎のようです。
こちらは、数年前に手に入れた、お気に入りのツツジで、
青花品種のクレイターレイク。
しばらくは鉢植えのまま育成していました。
この冬、中庭のツツジゾーンに地植えしました。
こちらが、春の開花時期のクレイターレイク。
バラでもここまで青いバラはないのではないかと思うくらい、青い花が咲きます。
とても希少な品種で、僕の一押し品種です。
このクレイターレイクも半落葉タイプで、下葉は落ちていくのですが、
ほとんどは渋い緑色のままで、枝先に小さな蕾を付けているのが見えます。
こちらは、鉢植えで育てている園芸品種のツツジで、「銀河」。
このツツジは、斑入りの細葉が特徴的な品種です。
こちらが、開花期の「銀河」。
多花性で、開花期は株全体に花が咲くような感じです。
「銀河」の現在の葉っぱの様子。
半落葉タイプで、黄色く変色した葉がやがて落ちる程度で、
ほとんど葉が付いたまま越冬します。
こちらも、鉢植えで育てている園芸品種のツツジで、「宮城野」。
なかなか大きくならないツツジが多い中で、この「宮城野」は、
一年で一回り大きくなったような印象です。
「宮城野」も半落葉タイプ。
下葉はかなり赤く変化しますが、植えの方の葉は、赤みがかった緑のままです。
園芸品種の「宮城野」の開花時期の様子。
星形に尖った花形と、鮮やかなピンクが特徴的なツツジです。
こちらは、鉢植えのツツジで、エクスバリー・アザレア。
イギリスでオレンジ色のこのツツジを見てから熱中し、
様々な色のエクスバリー・アザレアを集めています。
前述の絵kむすばりー・アザレア同様、こちらも完全に落葉して
枝だけの状態になり、その枝先にもうこんなに大きな蕾が膨らんでいます。
こちらが、このエクスバリー・アザレアの春の開花時期の様子。
マットなイエローの花を咲かせます。
従来の日本庭園に咲く典型的なツツジとは、もはや別物です。
こちらは、「琉球ツツジ・藤万葉」という品種。
昨年の開花時期の後に購入したもので、春の開花期の写真はないのですが、細い葉が、他のツツジとは全く違います。
こちらも半落葉タイプで、葉の一枚一枚に、微妙なグラデーションを見付けることができます。
こちらも、昨年夏に購入したツツジで、「春一番」という品種。
開花の写真はないのですが、今のこの時期でも全く紅葉せず、フレッシュなグリーンの葉のまま
というのが特徴的な品種です。
まだまだ他にもたくさんのツツジをコレクションしているのですが(おそらく50品種以上あると思います。)
ひとえに「ツツジ」と言っても、開花の様子だけでなく、冬の落葉の仕方も千差万別です。
こちらは、昨年2024年の我が家の中庭。
新たに作ったツツジゾーンが、とてもうまく行って、
殊の外、美しいシーンが作れました。
今年も、ツツジだけで、こんな美しい風景を作ってみたいと意気込んでいます。
昨今の地球温暖化の影響か、5月のバラシーズンの気温が高すぎて、
バラの開花期間が、年々短くなっているように感じています。
なので、バラより少し早く咲くツツジであれば、
まださほど気温も上がらない時期に咲いて、長く楽しめるのではないかということで、
ここ数年、バラからツツジへのシフトを行ってきました。
更に、そのツツジより前に咲く、我が家の春を呼ぶユキヤナギも、例年楽しみにしています。
今年もあと数ヶ月で、植物の開花期を迎えます。
それに備えて、今できることを、この時期にコツコツとやっている今日この頃です。
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