お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

ここでは、ベランダならではの植物とのつきあい方や、覚えておきたいマナー、よくある質問をご紹介。
ベランダにまつわる基礎知識など、ガーデニング初心者の「ここが知りたい」に答えます。

自分はもちろん、植物にも居心地がよいベランダになってこそ、憩いの空間と呼べます。
のびのびと植物たちが生長するための毎日のお手入れをおさらいしましょう。

■健やかに育てるためのケア

植物たちがのびのびと生長するためには、日々のお手入れが欠かせません。
ベランダという制約の多い環境でも、毎日のケアをちょっとずつ続けるだけで、植物たちは元気に育ってくれます。

─ 水やり─

雨が当たりにくいベランダでは、水やりが必須作業です。風通しのよい環境の場合、コンテナが水切れしやすいので特に注意が必要。
土の表面が白っぽく乾いたら、水を与えるタイミングです。鉢底から水が流れ出るまで与え、土中の空気も入れかえてあげましょう。

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─ 肥料 ─

環境にも制限があるベランダでは、大株に育てたり、花つきをよくするためには肥料を用いるのが便利。
品種別や用途別に選べる肥料が市販されているので、目的に合わせて選びます。

一般的な肥料の与え方

肥料は、置くだけやまくだけでよい手軽なタイプと、水で薄めて与えるタイプの2通りにわかれます。
置くだけのタイプは、水を与える度に土に溶け込み効果を発揮。希釈タイプは速効性の液肥が多くみられます。

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肥料の種類

肥料の種類は与える時期、成分、状態、効き方によっていくつかに分けることができます。

●与える時期

元肥 植えつける際に用土に混ぜ込む肥料。最近では元肥入りの用土も出まわっている。
追肥 生長していくにつれて失われる栄養分を補う。コンテナ栽培には不可欠。
元肥 バイオゴールドクラシック元肥

強い根を育て、土壌を改良する2つの効果を併せ持つ。

●状態

液体 液状の肥料で速攻性があるものが多く、追肥として使われる。水に薄めて使用。
固形 置いておくだけ、まくだけなど手軽なのが固形肥料。緩効性肥料が多い。

 ●成分

有機質 堆肥や骨粉、油粕など動植物を原料とした肥料。安全性が魅力。効果は緩やか。
無機質 科学物質で構成された肥料で臭いが少ない。効き方や形状などさまざまに揃う。
有機質 バイオゴールドオリジナル

水をかけると無臭になり、虫もわかない有機肥料。与えすぎても肥料焼けしない。

無機質 バイオゴールドバイタル

植物をいきいきさせる活性液。天然の力で葉をつやよく肉厚に、根張りをよくする。

 ●効き方

緩効性 ゆっくりと効果があらわれる肥料で、長期間効果が持続する。
即効性 与えたらすぐに効果を発揮する。液体肥料に多くみられる。

■病害虫対策

環境を整えてあげるなど、予防が一番の対策です。もしも調子が悪くなったら、プランターの場所を移動して経過を観察してみても。
水やりの際によく様子を観察し、小さな変化も見逃さないようにしましょう。
殺虫剤や殺菌剤は常備しておくと安心です。

─ 植物を観察するポイント ─

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①葉の表面

ナメクジ、ヨトウムシなど葉を食害する虫がつきやすい。汚れのような模様が広がるのはべと病。

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②葉の裏

アブラムシやカイガラムシ、ハダニなど葉の液汁を吸う虫がつきやすい。

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③茎

白い粉状のカビが生えるのはうどんこ病。茎や葉を食害するのはアオムシ。

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④株元

株元の茎や古葉が変色して腐り、溶けたようになっていたら軟腐病。

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写真協力:住友化学園芸

─ 病害虫予防のための作業 ─

●花がら摘み

花が終わってしぼんでしまったものや枯れた花、葉は、見つけ次第摘み取る。
そのままにしておくと病気や害虫がそこから発生することがある。
 また結実してしまい、養分を消耗してしまうことも。
花がらを摘むことで花つきもアップする。

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●摘心

先端にある生長点を摘み取ることで、脇芽の発生を促す。
茎や葉、花の数を増やし、草姿をボリュームアップさせる。

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●芽かき

株の一番先端のつぼみだけを残して、葉と茎の付け根にある脇に出ている花芽を手で摘み取る。
花が充実したり、果実を大きくさせる効果が。

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●切り戻し

茂りすぎてしまった株や草姿が乱れてしまった株は、3分の1くらい残して思い切ってハサミでカットする。
株がリフレッシュするだけなく、風通しもよくなり一石二鳥。

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制約が何かと多いベランダですが、しっかりと毎日お手入れすれば植物はきちんと元気に育ってくれます。
毎日のケアを少しずつ行い、ベランダガーデニングを楽しみましょう!

BACK NUMBER

step1 床材~植物も自分も居心地よくなるためのファーストステップ~

step2 壁~素材、デザイン、色が空間の印象を決定づける~

step3 植栽~狭くても、地植えでなくてもここまでできる!~

step4 収納~必要な資材を上手に収めて、魅せる空間演出を~

これだけは守りたい!ベランダガーデニング基本のマナー

植物を元気に育てるために~環境編~

植物を元気に育てるために~お手入れ編~

Garden&Garden

「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。 「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

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