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専門家「風景」をつくるガーデニング術

庭の植物たちの目覚めの時

居場英則

いよいよ春ですね。

我が家の庭でも、そこかしこに春の訪れを感じます。

今回は、そんな我が家の春の訪れを感じるシーンを紹介したいと思います。

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まずは、バラから。

こちらは、我が家の前庭、建物の外壁面に誘引しているつるバラで、赤い花が咲く品種、フロレンティーナ。

赤黒い葉が芽吹いてきました。

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少し引きで見るとこんな感じ。

温かい陽の光を浴びて、冬眠から目覚めたように、そこかしこから芽吹きが始まっています。

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こちらは、中庭のランウェイ花壇に地植えしているつるバラで、テス・オブ・ダーバービルズ。

とても刺の多い品種ですが、その刺の合間から、赤い目が顔を出しているのが可愛らしい。

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こちらは、鉢植えで育てているバラで、ローズ・ポンパドゥール。

剪定した枝先に、赤い葉が今、まさに開こうとしています。

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旧枝咲きのクレマチスも、誘引した枝先の芽から、新芽が芽吹いてきました。

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こちらは、鉢植えで育てているシャクヤク。

冬場は地上部が枯れてないのですが、雨後の筍のように、一斉に土の中から赤い新芽が伸びてきました。

毎年、シャクヤクの赤い新芽を見ると、春の訪れを強く感じます。

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こちらは、牡丹。

シャクヤクと似ていますが、シャクヤクは草本類で、牡丹は木本類。

いわゆる木ですね。

シャクヤクは冬場は地上部が枯れてなくなりますが、牡丹は地上部が残っています。

その残った枝先に赤い芽が膨らんで、やがてそれがほどけて葉になります。

その赤い芽がほどける瞬間が、とても愛おしいのです。

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こちらも、春一番で咲く花木で、ライラック。

枝先についた硬い芽が、次第に赤く大きくなっていきます。

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こちらはツツジの仲間で、西洋シャクナゲ・エクスバリー。

4月に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせて、庭は一気に春めきます。

春に咲く黄色の花の植物は多いのですが、このエクスバリーの鮮やかなオレンジ色の花は、とても見ごたえがあります。

また開花したら、是非、紹介したいと思います。

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昨年から、ツツジにハマってまして、昨年末に手に入れたのが、こちらの品種。

黄色い花が咲く西洋ツツジ・サフロン・クィーン。

ナーセリーパワーで、小さい株なので、いっぱい蕾を付けています。

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こちらも同じく黄色の花が咲く西洋ツツジで、サフロン・キング。

キングとクィーンのペアで購入しました。

こちらにも、一回り大きな蕾がついています。

品種ラベルの写真でしか開花の様子を見たことがないので、どんな風に咲くのか、とても楽しみな植物です。

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こちらは、昨年末の12月からずっと咲き続けている日本水仙。

素朴でシンプルな花だけど、どこか愛らしさを感じます。

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白と黄色のコントラストがとても印象的な花です。

本当に花のない、冬の季節にもずっと咲き続ける優秀な植物です。

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こちらは、前庭の玄関アプローチ沿いの花壇に植えた水仙。

どんな品種を植えたか、はっきりとは覚えていないのですが、大振りな黄色い花が咲く水仙だと思います。

こちらもようやく葉が展開してきました。

周りには、宿根草のアジュガの赤紫色の葉が広がっています。

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変わったところでいうと、こちらのセダム。

冬の寒い時期も、ずっとこの鮮やかなグリーンのカーペット状に葉を茂らせてくれています。

なかなか素敵な植物で、気に入っています。

セダムを優勢に繁茂させていると、雑草も生えにくいため、一石二鳥です。

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庭のところどころに、ビオラを地植えしています。

今年は植えるタイミングが結構に遅くて、まだあまり茂っていません。

ですが、冬場の花が少ない時期に、鮮やかな花を咲かせる、ビオラやパンジーは、本当に庭に欠かせない植物ですね。

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こちらは、以前のブログ記事でも紹介したことがある、積み重ね式のテラコッタ・プランター。

陶器の里、信楽の店先で、野ざらしになっていたものを見つけて譲り受けたものです。

このテラコッタ・プランターの側面の穴も、ビオラやパンジーを植えています。

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トップの開口部には、今年は銅色のオステオスペルマムを植栽しました。

もう少し経つと、こんもりと茂ってくれると思います。

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実は、この信楽焼のテラコッタ・プランター、三段式なんですが、今年は何故か二段になっています。

先日、講師として登場している園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!」で、この信楽焼テラコッタ・プランターの植え付け作業を紹介する動画を撮影したのですが、無事撮影を終えたあと、別の場所に移動させる際、躓いてこけてしまって、一段分のテラコッタ・プランターを割ってしまったのです。

もう生産していない貴重なテラコッタ・プランターなので、泣くに泣けない、とても悲しい出来事がありました。

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そんなことで、今年は二段のテラコッタ・プランターですが、側面の窓から顔を出したビオラたちは、とても可愛らしく、太陽の陽を浴びて輝いているように見えます。

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こちらは、春色の黄色とブルーのコントラストが美しいビオラ。

全国的に雪が多く寒かった冬もようやく終わり、いよいよ春満開の季節の幕開けです。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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