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専門家「風景」をつくるガーデニング術

【動画あり】我が家のつるバラ誘引まとめ(中庭編)

居場英則

あっという間に4月も終盤、ゴールデンウィーク目前となりました。

ここ一カ月、仕事の関係でとても忙しくしていたので、こちらのブログ更新が滞ってしまいました。

少し落ち着いたので、慌てて記事を書いているのですが、我が家のガーデンでは、いよいよ早咲きのバラの開花も始まって、今年も待望のバラシーズン到来を迎えました。

昨年5月から講師の一人として出演しております、園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ」でも我が家のバラの開花の様子を今後、撮影してご覧いただこうとは思っておりますが、その開花の様子と、今年冬のつるバラ誘引の様子を比較していただくために、つるバラ誘引後の状態を動画で撮影していますので、今回はそちらをご紹介しておこうと思います。

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この園芸YouTubeチャンネルは、僕の友人の元TVディレクターが個人的に始めたもので、参加している園芸業界の重鎮の方々や、僕自身もボランティアで、園芸情報の発信のために協力しています。

ちょうど一年前の今くらいからスタートしまして、これまでに僕自身が出演している動画は、約30本ほどあります。

いろいろなテーマで撮影しておりますので、ご興味のあるテーマの動画を、ご覧いただけましたら幸いです。

今回は、その動画の中から、我が家のつるバラ誘引の「ビフォー&アフター」の「ビフォー」にあたる

開花前のほぼツルだけの状態で、その誘引の様子をご覧いただこうと思っています。

我が家のガーデンのバラは約150品種くらいあり、つるバラだけでもおそらく50種類以上はあると思います。

今回は、まず、我が家の中庭のつるバラの誘引を【中庭編】としてご紹介いたします。

つるバラの誘引の様子は、上記YouTube動画でもご覧いただけますが、ざっとポイントだけ静止画(写真)を使ってご紹介しておきます。

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こちらが我が家の中庭です。

都市部の住宅地の庭ですので、さほど大きなスペースはありません。

中庭は、コの字型に建物に囲まれた、プライベートな空間となっています。

ここに、建物の外壁面、隣地境界の木製フェンス、ブロック塀などなど、様々なものにつるバラを誘引しています。

撮影は、ちょうど新芽が芽吹き始めた、今年3月下旬に行いました。

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こちらが撮影風景。

友人のTディレクター自らスマートフォンで撮影しています。

最近のスマホの性能は素晴らしく、スマホとジンバル(手振れしないようにする機材)を使って撮影しています。

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こちらは、建物の外壁面と、そこから続くガラス面に、つるバラを誘引しているところを説明しています。

バラは、イングリッシュローズのつるバラで、テス・オブ・ダーバービルズ。

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玄関ドアの横の小壁にメッシュ型のフェンスを取り付けて、それにつるバラを誘引しているのですが、このメッシュフェンス、凹凸のある(山谷型の)フェンスで、バラが壁面から少し浮くので、通気性が良く、蒸れにくいという特徴があります。

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ガラスの開口部の前にもつるバラを誘引していますが、そこには、木製の杭を地面に打ち込んで、それを支柱替わりにして誘引しています。

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こちらは、中庭に面したサンルームです。

サンルームのガラスの壁面へのつるバラの誘引方法を解説しているところです。

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以前は、ステンレスワイヤーを張って、それにつるバラを誘引していましたが、なるべくシンプルに見えるように、ワイヤーをなくし、ポイントポイントで木部に打ち込んだ木ネジにツルを留め、枝と枝を交差させながら誘引しています。

つるバラと旧枝咲きのクレマチスをコラボさせているのですが、その棲み分け方法についても解説しています。

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このサンルームに誘引しているつるバラは、ピエール・ド・ロンサールですが、かなり大きくなるタイプのつるバラで、枝先はサンルームの壁面を飛び出し、向かい側の母屋の壁面に届いています。

その空中部分には、支柱とステンレスワイヤーを張って、それに誘引する方法を取っています。

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こちらは、隣地境界のブロック塀(表面に白い大理石タイルを貼っています。)

タイルの目地部分に木ネジを打ち込んで、そこにステンレスワイヤーを張って、そこにつるバラを壁の両側から誘引しています。

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こちらは、以前、中庭で育てていた高木でシラカシの枯れた幹をオベリスクとして活用したつるバラの誘引方法。

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こちらは、隣地境界の木製フェンスです。

庭のかなり奥の方まで、この木製フェンスが続いてますが、フェンスの全面を使ってつるバラを誘引しています。

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木製フェンスへの誘引は、このような感じになっています。

麻ひもを使って、一か所づつ、細かく留めています。

誘引しているつるバラは、オールドローズのマダム・イサーク・ぺレール。

このつるバラとコラボするように、クレマチスのフルディーンも誘引しています。

この他にも、軒先の上の方まで、高所誘引しているものなど、様々な誘引方法を使ってつるバラを誘引しています。

なかなか静止画(写真)では伝えにくいので、是非、動画でご覧いただければと思います。

もう間もなく開花する今年2023年のバラの様子も追って撮影・動画で公開いたしますので、今回誘引した部分がどのように咲いたのか、ビフォー&アフターで比較してみていただくと、つるバラ誘引のテクニックや手法の参考になるかなと思います。

乞うご期待!

続いて、次の記事では、我が家の前庭のつるバラ誘引の様子をご紹介します。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

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