お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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北海道 銀河庭園の顧問となって、3年目の秋です。

10年以上も前にバニー・ギネスさんが設計したデザインをもとに、何度見ても、それは素晴らしい!

と、毎回、感動するのですが、それをできる限り活かしながら、昨今の天候的な事情や時代の流れや、再現不能な自然素材の構築物の再編成をどうするか。

悩みながら、お客様のニーズや安全性も先読みしながら、

構造の計画や植栽を年中考えながら、季節が足早に過ぎていこうとしています。

写真は春のメドウ・ガーデン。メドウバターカップの黄色い花が咲いて素敵な眺めです。

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また、今年完成した銀河のダブルボーダーは、今年初めてとは思えない、植物の成長ぶり。

(向かって左が、去年完成。右側が今年完成分です)

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それまでは道路だった場所を。開墾して、植物が根を生やすのに必要な栄養分として、結果が読みやすく効率のわかる優良な有機肥料として、この大地肥という資材を混ぜました。

それまで花壇ではなかった場所にいきなり草花を植えるのは、結果が読みにくい。

まず、水はけを改善し、今回は、土壌分析もこちらの土の会社(バイオゴールドの土の会社)におねがいし基本の有機質を。これで、土に微生物が蘇って活躍してくれたら徐々に安定的に草花が育つ。

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それで、咲いたのがこの眺め。デルフィニュームは強い雨や風で倒れる心配がありますが

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分岐をよくして脇芽がいっぱい出たので、繰り返し花が上がってよく咲きました。

これも、北海道の気候ならではですね。

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バニーさんがデザインした30以上のガーデンルームのあるイングリッシュガーデンの中で、私の就任以来もっとも力を注いでいるのが、このドラゴンガーデンです。

実はこのドラゴンには(顔だけですが)1996年頃のチェルシーフラワーショウで、出会って顔馴染み(?)。「のんびりした、いい顔」で大好きです。

ただし、同じ顔してますが、石の素材はチェルシーショウの時は、コッツウォルドストーン。

銀河庭園では、この地域でとれる地元の札幌軟石を使って。

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アリウムがたっぷりと咲く景色には、ドラゴンの夢のようなファンタジーがあり、とても似合うと思っていますが、一番の迫力は、秋のダリアです。

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なぜか、バニーさんの植栽設計には、暖色の花色が少ないと感じていたので、3年前から、この庭に赤やオレンジの花が増えたのにお気づきでしょうか?

私個人は、自分の庭では、白やブルー系の花の方が好きですが、若い女性やマダムだけでなく、おじさまやお年寄り、お子さんまで、みんなが「わーい!明るいねー!綺麗だね!」といってくれるのは、寒色よりも暖色の方が勝率高し。と今までの経験から、そちらを積極的に採用することが多くなりました。

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この写真は去年の今頃の写真です。この同じ場所に、去年の晩秋。土壌改良を。

やはり大地肥を漉き込ました。

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全く同じ株を植え戻したのですが、ガーデナーもびっくり!この二枚上の写真の右側に細々と咲いているセダム・マトローナ!同一人物(?)同一株です。セダムは実に長生きですが、これからもここで万年も育って欲しいです。

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元気よく植物が育つ場所って、本当に自分まで元気になれますよー!!!

10月がダリアの最大に見事な鑑賞期になります!今月いっぱい、見どころいっぱいです!

ぜひ、見に来てくださいね!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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