お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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今年は年末デスクワーク三昧の日々ですが、これは去年の事です。年末の忙しい時期に海外へ!? と、思われそうですが、私の仕事は12月の上旬までに発注していた宿根草や球根を全て植え終わると、新春までは、切羽詰まった用事がなくなるので (それで、毎回年末のグリーティングカードとか、経理の書類にタッチができない)しかし、なんといっても、西洋のクリスマスは見どころ満点で、デザインのアイデアを探すには年末がベストなのです。

お花がみたいとなれば、やはり6月から7月かと思いますが。

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日本はやはりお正月が、フェスティブ・シーズンの本物であり、クリスマスの本物は、やはり、ヨーロッパ-アメリカ。

ウィンターシーズンは自然の美しい光に欠けるからこの人工的に美しくしようとする涙ぐましい努力。それらが

とにかくすべての景色が、勉強になります。

と言ってから1904年創業の格式高いホテルとしてはこの飾りはン?

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この時は、2週間強の滞在でいつものことですが、インテリアデザインもみたいので、四箇所のホテルに泊まりました。写真は最後に泊まったDUKES LONDON

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このところモダンなホテルに泊まっていたので、久々に華やかさよりも伝統と格式、静けさを重視したクラシックホテルへ。実はお目当てがありました。

世界的に有名なデュークスバーです。ジェームズボンドのマティーニ発祥地としても知られます。言葉にするのが難しいですが、天国に超特急列車で行くようなおいしさがあります。こんな貧相な表現では許されませんが。とりあえず。

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前にも何度かこちらのバーに来ることがあり、その都度ノックアウトというか。ドレスコードが厳しかったのは昔の話か。男性はジャケット着用必須でしたが、今はどうでもないような。一緒に行った家族(長男)にはジャケット着用してもらいましたが。

これはお酒が好きな人だったら、みんなノックアウトかもしれない。

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それを目的に世界中から人がやってくるのでかなり前からの予約が必須。あるいはホテルのロビーにオープン前から人が並ぶ様子も。もし予約もしないで行くと2時間待ちは当たり前みたい。

しかし宿泊していれば宿泊専用枠を用意していただけるので、落ち着いて冬の夕方の....大人っぽいロンドンを楽しむことができます。

こんなところに来れるようになったのって、やっぱりシニアの年齢。

少なくとも60歳を過ぎないと?!という意見でもあります。

バブルの時期。80年代。私は20代か30代で、そんな若い頃にパリやロンドンでずいぶん場違いなところに背伸びをして行ったのですが、あれは決して居心地の良いものではなかった。

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さて

完璧に居心地が良いのが元々は植物のナーサリーだった場所。それをレストランにしたピーターシャムナーサリーです。もうオープンから20年以上になります。この20年間でも何度伺ったか回数はわからないほど。

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さて、この日は、デュークスのマティーニの後、急いでリッチモンドのピーターシャムへ。ピーターシャムのフロリスト。友人のNoriko さんが

取りづらいクリスマス時期のディナーの予約をしてくださり...。満面の笑みを浮かべる私の家族は消。。。

このガラスハウス。温室のなかのレストラン。地面は土。とても落ち着くのです。

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冬至の前後は日暮れも早いのでその日暮れを元気に過ごすためのライトアップも必需品。見事な光の作品の数々は、早い日暮れの憂鬱を吹き飛ばしてくれます。とにかく予約が取れたら。行きは駅前からタクシーでも。そして、帰りのタクシーはUberか。レストランで呼んでもらうか。

ロンドン在住の友人が一緒だとこういう時に助かりますが、ここへはリッチモンドの駅から路線バスも走っています。

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コヴェントガーデンのピーターシャムは今年、閉店してしまいました。残念。今回はオペラハウスのためにコヴェントガーデンにも数日滞在。

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朝起きたらすぐにオペラハウスのチケットオフィスへ行き、キャンセル待ちの出てる切符をゲットするのです。この日は前からオーケストラストール真ん前の3番目のチケット2枚。

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この日の演目はシンデレラ。イングリッシュファンタジーの世界。うっとりでした。

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日本のデザイナーが作ったゴジラのバックで。結構現地で受けました

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クリスマスシーズンの夜の演目なら、昔はタキシードやイブニングの方々が多かったですが今はだいぶカジュアルですね。

そういう私もカジュアル(スマートカジュアルなつもり)

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ロンドンに来ると、必ず寄るのが、世界最古と言われる帽子屋。

Lock&co Hatters 2階がレディースの帽子売り場で、エレガントなレディーの帽子が揃っていますが、なんと007をテーマとしたボーターハットが売っていたので試着。まぁあんまり似合わなかったので。

結局買ったのは、紳士がよく被る中折れのレディスデザイン。

最近のイギリスは、免税制度がないので、かなり高額な消費税20%以上を

支払わなくてはなりませんが、ショップアシスタントから、

「日本なら送ってしまったほうがお得かもしれませんよ」

海外へ送る場合は、税金が免税になる分が、そのまま送料になるので、それならば、あの素晴らしい帽子箱も自分で運ばなくて済みます。

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梱包送付をお願いしたら、なんと帰国した日、12月25日に帽子が届きました。帽子の内側には、私のイニシャルも入れていただき。

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いままで、苦労してこの箱ごと旅行をしていましたが、これからは、送るのが良さそうです。もちろんネットで直接英国に注文もできるわけですが、やはり試着はしたいですよね。

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さて、冬の午後は3時を過ぎるともう真っ暗です。↑で14:58

やはりイルミネーションしたくはなりますね。

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今回は入店しなかったアウトドア(主に狩猟)ウエアのパーディ。

20年以上前に買ったいかにも英国らしいツィードのジャケットやリーンのオリーブグリーンのセーター。そのデザインに変化がないので今年もちゃんと着ることができます。

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その近くにあるコノート。

今はいずれも、ポンドが高すぎて近寄れません(汗!)

でも、お店の前を歩くだけでも楽しい!これぞウインドウショッピング

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圧巻は、ボンドストリートのディオールでした。

フローラ&ファウナ 最高のモチーフです。

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当たり前と言ってしまえばそれまでですがいつも感心するのはこうしたクリスマスの装飾が全て本物のもみの木を使っていること。

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うわ〜!本物だ。いつも感心するのでした、ドイツトウヒ。高そう。

などと思いますが、日本と比べたらそうでもないのかもしれません

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これも本物だわ。ホテルの食堂へ。いちいち確認する嫌なやつでした。

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毎年恒例フォートナムメイソンのアドベントカレンダーファサード。

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リバティ。

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9月には売り切れになってしまうKEW GARDEN のイルミネーションチケット。約7000円。もちろん9月に購入しました。KEWの昼間の入場料とは別なのです。ゆえに一一旦3時頃に全員外に出されてまた並び直し。

朝からガーデンを見ていたし、こうして夜になって雨が降ってきてしまったのと、うっかり雨具を持っていなかったので最初の20分ほど見て帰ってきてしまいました。まともに見ると2時間以上かかる(庭の中が広すぎて全部歩くなんて、ちょっと無理かも)

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どうも私はこの自然界に光を当てるライトアップが好きじゃないらしい。

しかしお仕事上は、ガーデンのライトアップの必要もあるので

勉強になりました。本当にイギリスに行きたくなりましたが次回は

6月の下旬から。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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