お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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おもにイネ科の植物。グラス類は、丈夫に思いがちですが、育ててみると、地域に合わなかったりして、断念しなくてはならないこともあります。たとえば、写真のカラマグロスティス'カールフォスター'は、北海道のような寒冷地ならうまくいく植物も(写真はオランダ、リアンヌのシーグラッセン)

東京ではダメな場合あり。同じ東京でも風通しの良い、水はけの良い、乾きがちな場所ならうまくいく(要は屋上のような)場合があるし、だめなときもある。綺麗な黄金色にならなかったり、無様に倒れたり、無意味に侵略してくるのも困る。ススキはその姿は、好きですが、増えるので植えない。それにアシメトリーに倒れるのもデザインしにくい。

要は美しく生長しないといけない。不細工に存在してしまうのは、環境が合っていないから。

その植物がかわいそうだ。

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10年前に六本木ミッドタウン、ボタニカの庭に植えたグラスは数種類ありましたが、大好きなスティパ・ギガンティアは梅雨でだめになったし、逆に侵略的に増えて降参した品種もあり。

そんななか長く生き残って、私自身がずっと気に入っているのは、パニカム・ヘヴィメタル。

写真は、丸の内ガーデンショウのときのもの。秋の夕日が当たって美しかった。現場の解体のとき、いろいろな方々から分けて欲しいと言われたけれど、なかなか大人の事情があってそうはいかなかったりして、ごめんなさいでした。

当然、フジバカマなど日本の自生宿根草との相性も良かったです。

圃場からの写真を送ってもらったときに、一目惚れでした!コレコレって!

噴水みたいに左右に穂が広がるグラスよりも、垂直に空に向かって伸びるほうが景色を安定的に作りやすいし、雨の被害も少なかった。

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ところで.....、よく質問を受けるのですが、このパニカム、買えますか?と。

残念ながら、私がこのパニカムを手に入れたのが10年ちょっと前のことで、

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今は、株分けで増やした株を自分の現場に植えるようなことはしているものの、確実に手に入るお店などが不明です。(駒場Shade があった場所の冬の様子)

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それからまだニューフェースですが、アネマンセレ・レソアニアも私のニーズとしては大当たり!

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これから出てくる品種でしょうか。今も地上部がきれいなまま、我が家で美しいです。

ネットで検索すると手に入ることもチラホラあるので、ググッてみてください。

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寄せ植えにも使いやすく冬も立ち姿が綺麗です。2月下旬〜3月上旬(暖かくなる前)に地際で切り戻しを。

また、2014年に種苗会社タキイさんの「はなとやさい」誌にこんなエッセイを寄稿しましたが、去年のオランダツアーで、喉から手が出るほど欲しいと思っていたフュチャープランツの苗が日本でも販売されていることがあります。

やっぱり探してみないとですね。でも、それもまた楽しいですね!

今日はこれから池袋コミカレに!どんなお話が聞けるか楽しみ〜!

https://shop.takii.co.jp/flower/bn/pdf/201403_10.pdf


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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