去年の秋から今年の初夏にかけて、（昔から繋がっている庭も含めて）合計１０箇所の庭やプロジェクトが同時進行だったので、たいそう、頭のなかのアイデアがこんがらがりがちでした。

ちょうど何色もの刺繍糸が絡んだみたいに。

特に、初めての場所。安曇野のゴーラウンドガーデンは、初の試み。

地元、近隣、長野県のみなさまの大協力のボランティア植栽でさあ！頑張ろう！という。

宿根草で全国都市緑化祭というイベントだけでなく、来年以降もその地域に根ざして生きて行く植物の世界を作ろうとした。

こちらも、200種類以上１万株以上が植わり、大変なバラエティの庭になりそうなのですが。

開花期だけは、5月を中心の短期集中なので、秋に美しい植物などは（あまり）いれていない。

やはり、実は、ずしーんとずっと、重奏低音のように響いていたのがこの中之条の庭。

ここにどんな植物を植えるか。それは、イベントのための庭ではなく。これからの日本の庭を私なりに提案できるとすればどんな庭か。吉谷博光が現場にずっと張り付いてこの地形のアンジュレーションも含めて図面にでてこない眺めの美しさを追求した場所です。

そして、そこには塚本こなみさんの盆栽仕立てのフジも結構な数入る。

フジの花の美しいころの眺めも大切だけれども、フジ以外の季節をどのように見るか。

といったときに、秋の宿根草の魅力を活かせるのもここではないかと。まあ、いつもそうですが、悩みに悩んで。

広さ大きさが、なかなかな場所だけに、2月ころからずーーっと、割と長いこと考え込んできたのが中之条ガーデンズにこんど新しくできるNEWパレットガーデンの植物のセレクトです。

植物は生き物。ピグメントのように思う点もなくはないけれども

手に入るかどうか。そこがまず、大前提であり。

また限られた予算のなかで買える苗と買えない苗もあり。価格が安いほうをたくさん注文できたりして。

そして、最低でも１ケースが欲しいとき、それがどの程度の価格なのか。価格表をにらめっこで

効率よく植えられるようにするには。同じ種類で200株。

を選ぶ場合は、その植物の環境へのマッチングが保証されないと怖いので、まだわからない株は

１ケース。２４ポットに抑えた。そうして、ああでもないこうでもないと、考えが巡って、これ、延々続くのではという時を過ごして、いよいよ植栽工事は来月の今頃。

今は１２０種類を調達中。以下はその一部。まだリクエストの答えがでていないものもありますが、なるべく日本に昔から育っていた、名前も、なるべく日本語の植物を選んだのでした。

なので、アムソニアと呼ばずに、チョウジソウ、本当はアムソニア　フペンシスとフブリティは同じものではないのですが。なかなか難しいです。

１平米あたりに６株か、１５株かは、TPO。pot to pot spacing 25cm~30cm

How long do you open pot to pot spacing?
Of couse it depends on the kind of plant.

じゃあ、たとえば、ニフォイアならどうする？

頭のなかをpiet Oudolf　さんに逢ったときのこれも聞きたいあれも聞きたいの一つだった答え。

いえ、聞きそびれたんだ。うっかり。だから、机で仕事をしているとこの言葉が

何度となく口をついて出てくる。pot to pot spacing

一概に決められないのだけれども。スペーシングはきっとそれぞれの植物の状況環境

性質で異なる。でも、なにか、これ、あるのですよ。感覚＝間隔が。

なのだけれども

たった２〜３日でたとえば。

７０００株を植えたかったら、微妙なことを言ってないで、統一的にばーっと植えないと。

嗚呼。

アキレア　　超日向

アスター　日向

アスチルベ　　半日陰（土に湿り気あれば日向も）

アムソニア　フブリヒティ　　日向

アネモネ　フペンシス　　半日陰（土に湿り気あれば日向も）

アリウム　サマービューティ　日向

エキノプス　　日向

ニフォイア　超日向

キミキフーガ　ホワイトパール　半日陰

スタキス　オフィシナリス　　日向

サルビア　カラドンナ　　日向

セダム　日向

リスルム　日向〜半日陰

ペンステモン　ジギタリス（'Husker Red'）日向

ペルシカリア　アムプレキシカウリス　日向〜半日陰

フロミス　日向

フロックス　日向〜半日陰