お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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ロンドン・コロシアム恒例の「くるみ割り人形」(を年末恒例としたのはこのバレエ団)へ。

イングリッシュ・ナショナル・バレエはロイヤル・バレエに次ぐ、第二のバレエ団。

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何末のロンドンに来る以上は、2種類とも見ておきたいものですが。チケットを9月頃に買うのですが、本当に行けるのかな。いつも不安になります。

イギリスに住んでいた頃は、9月も下旬になると「グルーミィ」な気分の始まりでした。だから9月にチケットを買いにコベントガーデンに行くのはその最中の大きな楽しみでした。昔は窓口まで行かないといけなかったし。今はネットでワンクリック!

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「イギリスの冬は7月に終わり、8月に始まる」と行ったのは、かのイングランドの詩人、第六代バイロン男爵。その言葉に深く頷いたものですが、ここ20年ほどはそうでもなく、9月でまだ暑かったりお天気も多くなっていたようです。(私が住んでいた1990年代は、8月になると暖房のセントラルヒーティングを入れた覚えが)それでもさすがに、11月には、日の目の見ない日が続いて滅入ります。12月にはもう、脱走したくなる暗さ。

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1月には価格が安くなるイギリスの旅行会社のスキーツアーに行くなど。明るい目標がないとやってられないと思うほどでしたが、そんな暗さに12月のキラキラクリスマスが救いでした。

今は12月に晴れ日の続く日本からロンドンへ。

それでも、クリスマスのキラキラと劇場の出し物は特別です。暗いけれども、キラキラがいっぱい。

そして、12月はクリスマス・ショッピングで賑わう街。

実は最近は、12月中旬を過ぎるとアパレル関係はシークレットセールが始まる。

本格的なボクシングデイ12/26以降のセールに先んじて。

去年の暮れも、30%offなどになって盛り上がりました。

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街を歩く楽しさ。しかし私は一日中歩き回るよりも、実は、心地良い空間で過ごす時間のほうが大切な気がして、何よりも、インテリア・デザインの楽しさや学びのあるレストランやホテル、そのホテルのなかでリラックスして過ごす時間に旅先のもっとも大きな価値を感じます。

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特にロンドンには前述したキット・ケンプさんのデザインしたホテルが数軒あるので、それが面白くて。

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写真は比較的に最近作のハムヤード。冬の暗いロンドンでこのインテリアに包まれると自然に元気がでてきます。自分の家では絶対に選ばないコンビネーション。

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大晦日に泊まったハムヤード。とにかくここのインテリアは楽しめる。

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コヴェントガーデン・ホテル。6年前に泊まった時の部屋。全ての部屋のインテリアデザインが異なるのだそうで、次の宿泊予約の際、前に泊まった部屋がグリーンだったからブルーか、ピンクをリクエスト。なんて手もあったなと思ったのですが、次に泊まった部屋もグリーン系だった。やはり私にはグリーン。

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2〜3泊ならホテル、それ以上の滞在なら、アパートメントが良い。一人旅はディナーをひとりで食べることが多いので、外食は友人を誘って。ひとりの時は部屋のキッチンで。が、良いですね。

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レディ・トゥ・イートのカテージパイとスティッキープディングは一度は必ず。

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二泊だけ泊まったメイフェアのリッツ・ホテル。立地としてはロンドン随一「イギリスのインテリア・デザインの勉強をしています」と、知り合いの人ツテに支配人に連絡していただき、いろいろな部屋を見せていただけたんですが、なんというか、恥ずかしくて特別に見せて戴いた部屋の写真は撮れませんでした。

朝食の時。パブリックスペースで写真を撮りたいときは、早朝のオープン直後、誰も他のゲストがいない時間にシャッター音のしない設定のできるアプリでこそっと撮影。セレブも多く滞在するホテルはたまに撮影禁止のエリアがあるので要注意。

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私が泊まった部屋。今やこのような古臭い感じのインテリアは逆に珍しいのかもと。

もう少しモダンにモデュファイされた部屋のほうが気持ち良いですよね。

夕方ターンダウンサービスが入るとこの青いクッションのついた箱のなかにベッドカバーを収納し真っ白なシーツやおやすみのチョコレートなどが置かれたメッセージ付きのセッティングがされる。

17時から20時頃まで留守をするからその間にお願いしますと、フロントに伝えておく。

今、コロナ禍で世界中のホテルがターンダウンをやめているそうだ。

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リニューアルが終わってすぐに泊まってみたコノート。建物は古いままですが、インテリアはすっかり刷新。

ハイテクな装備も整って猛烈に便利でした。

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低反発マクラも用意してもらった。

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照明の配置や部屋の色調のバランスなど。本当によく考えられています。

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ウエストミンスターのホテル41。話題になっていたので、行ってみた。インテリアというよりも

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サービスの方法が楽しくて、なんているのか。ゲストをスポイルする。どう訳したらいいか。

甘やかしてくれる。とも、違うんですが。

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仕事の関係で泊まったマンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドン。

こちらもリッツ級に古いデザインでしたが、最近リニューアルなってモダンになりましたが、テイスト的に...好みが別れそうです。

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この時は、別の部屋を見せていただいた。額縁のアクセントとランプシェードの配置が微妙ですが。

ファーニッシングの歴史研究の上で、貴重な伝統を踏んでいます。もう、こういった雰囲気のホテルも減ってきました。

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あっさりとしたこの部屋がもっとも私の好みでした。コノートのシングル・ルーム。極めて十分に引き算のされた内装。これこそが「落ち着く」テイスト。また、

一人で泊まる時は、部屋は狭いほうが落ち着くのですよね。

お化けが出そうだとか、いろいろ考えちゃう?感じてしまうほうなので。

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ロンドンの冬の朝。メイフェアのあたりは古き良きロンドンが残る地域で落ち着きます。

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イギリスのブレック・ファストは1日のうちで一番優雅だとよく言われますが、最近はアメリカやイタリアの文化が入った変化球も盛んです。

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ベーグルにスモークサーモンポーチドエッグにクリームチーズに生ハムに...別のお皿で卵料理のバリエーション。これが最近のイギリス。

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近頃は逆に珍しくなった正統派のイングリッシュ・ブレックファスト。真っ黒なのは血のソーセージ。

ブラックプディング。ハッシュドポテトにベークドビーンズ。友人の紹介で宿泊したジェントルマンズ・クラブのレストランで。百年前と変わらないようなイギリスに沈殿するようにはまるのも面白いですが、あまり長くはいられない。やはり、21世紀。ウィフィ環境も整って、新しいほうがよいには違いないです。

(イギリス冬の旅行思い出編:つづく)


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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