東京や横浜でバラの開花を見たのは、今年はかなり早くて4月の下旬でした。
そして、今、6月下旬の北海道でバラの開花。東京からは、飛行機で1時間ちょっと、
日本はそれほど広い国土ではないけれども。まさに、2ヶ月近くも季節が違うのですものね!
これは、濃いピンクの濃淡で絞りの入るフランス、デルバール社のバラ、ギー・サヴォア。
パリの三つ星レストランのシェフの名前がつくくらいなので香りもしっかり、そして、
銀河庭園で無農薬で育つバラはとにかく耐性があって基本的に開花性が高いこと。
今は、銀河庭園のウエルカムガーデンのベンチ奥のコンテナで咲いています。
手前は先日、パンジーやラナンキュラス・ラックスに変わって植え替えた夏向けの寄せ植え。
丈夫なバラが選ばれているので、様子を見て、自宅に選ぶにも良いですね。ただし、北海道と
関東暖地ではあまり同じ土俵ではないけれども。参考にはなるはず。
これは、Marron やはり、強健な日本原産のバラ。今、このバラと同じ色のチェルシーツリーハウスの脇で可憐に咲く。
栗のようなコロンとした形からマロンになったとか。
Rosa Ivanhoe アイバンホー イギリスからやってきたつる性ミニバラ
当然、耐病性が高く花付きの良い品種。少しアブラムシが出やすいか。青みのあるマジェンタ色が
好きなので、単体で見ると惹かれますが、庭では暗くなりがちなので、脇や背景にどのような
色がくるのかで見え方が変わりそうです。
カラフルな色調の揃うフランス、フェルモブ社のカフェテーブルの脇などで、とても映えます。
やはり、花は色彩。もちろん形も香りも咲き方も、バラは特に複合的に選ばれる植物ですが
葉っぱの色とのコンビで見栄えは変わりますね。
フィネス Finess は小山内健さん育種、日本のバラ。アロマティックな香りの良さが
魅力のバラなのに、強い直射日光の下では残念ながらそれが弱かった。早朝か夕刻、トワイライトに
味わって見たい香りです。
この日は急に気温が上がってエントランスに飾ったバラたちも、くたっとしてしまった。
でも、ホスタやエゴポデュームの花とのコンビネーションがすてき。
6月は、日本原産のシソ科イヌハッカ属のミソガワソウが満開。
学名ネペタ・サブセシリス。毎回この時期に約束通りに開花する。そういうその土地にあった宿根草が一番。
こんな株張り。脇役に、バターメドウカップの黄色がチラチラ。春の庭とはまったく異なる景色になって
この後、晩夏にはダリア。
銀河庭園のあちらこちらに、ウイロー・フェンス、ウイロー・バスケットを使ったコーナーがありますが
自然に時間の経過で劣化します。それを時々補修するため、ウイロー(ヤナギ)の枝を編み込み用に確保。
それがこの景色で、広い池があればこそですが、この眺めもまさにイギリスのカントリーサイド。
自然に手で編み込まれたものの美しさは代替え案が思い浮かびません。しかし、我が家でも
ある時期、イギリスからやってきたこのフェンスで壁を覆っていた時期がありましたが
3年持ちませんでした。東京は夏の湿気と雨でなおさら持ちが悪かったようです。
維持していくことの大変さと同時に、庭園内。環境にあって毎年機嫌よく花を咲かせてくれる
植物の存在に心癒されます。ここで咲くのは、リシマキア・ヌンムラリア 'オーレア'。
星の王子さまミュージアムでもたくさん植えていますが、こんなに花が咲くのは見たことないかも。
イギリスではおなじみの景色でしたが、やはり北海道の気候でしょうか。
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