お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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photo by M Ooyo

代々木公園を皮切りに、東京都の公園で、持続可能で生物の多様性なども追求できる自然派ナチュラリスティックガーデンを作ろうと企画をしてから、今年で4年が経とうとしています。最初に「何か新しい企画を」とお話を頂いてから、少しづつその内容を熟成させて、実際に東京で目にすることができるガーデンが、今年で3年目!

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photo by M Ooyo

通常宿根草が、本来の、そのパフォーマンスを活かして生長するには3年がかかると言われていますが、まさに!3年目の初夏!

昨日は、私は久しぶりの代々木公園のメンテナンスで、手前味噌になってしまいますが、今の庭の美しさ(自然なパワーの溢れる、昨日は主にベルガモットの花を減らすような作業の中にも幸せが溢れてしまって)

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モナルダ。ベルガモット。脇芽を伸ばすため開花した部分をカット。いい香り!!!

「これが、本当のウェルビーイングのナチュラリスティックガーデンだ」と自分でも思いながらの終日作業でした。

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photo by M Ooyo

ここ数年一緒に作業していただいている大用真由美さんの写真がとても素敵なのでお借りしております

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宿根草の庭は、もちろん無農薬、無化学肥料で、病害虫が出た時は、その有機的な除去や原因となるものを除きながら、どうしてもそこで育たない植物は諦めることも重要ですが、そこで植物が育つように土中環境を改善したり、風通しや日当たりを工夫することが大切です。

今はモグラの害にずっと悩まされていますが、モグラが出る場所にスイセンやイフェイオンなど毒性のある球根を植えたり。

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湿度が苦手で病気になる植物は、(現在うどんこ病に弱いクラシックなフロックスがダメで)水はけが今ひとつでも、元気に生き延びる植物に変更するなど。時間はまだかかります。

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毎日毎週メンテナンスに入る有料の観光ガーデンではありませんので、やはり、できることを少しづつ、ゆっくりと進めるほかはないのですが、

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例えば、この湿っぽい場所、耐湿性のあるバレリアナ・オフィシャリス(オミナエシ科 宿根草(耐寒性多年草)冬季半常緑~落葉種)は見た目も大好きな宿根草なのですが、以前箱根星の王子さまミュージアムに植えていた時は、こぼれだねで増えてしまい少し厄介でした。さて、代々木でどうなるか。は、まだ不明です。でも耐暑性はあるので、今後の観察を!

現在、代々木公園は全体的に大々的な改修工事が入っていて、東京パークガーデンアワードのコンテストガーデンのエリアも来年4月オープンの予定で新たにカフェも完成します。

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そのために、ただいま安全策のバリケードがあります。それゆえに原宿門から入ってすぐ右手に曲がればもちろんこのガーデンは健在ですが、メインの通りから見ることができません。

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ぜひ原宿周辺にいらっしゃった時は見学に来てくださいね。

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これからたくさんの百合が咲くと思います。

高温多湿な季節になりますが、やはり多くの宿根草の花の見頃は5月下旬から7月上旬になりますので、ぜひ!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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