2022年に始まった、持続可能なガーデンのあり方を学ぶ実験場でもある
代々木公園内の 東京パークガーデンアワードのモデルガーデン。
宿根草の庭3年目以降が本番で、吉谷が設計をさせていただいたクラウドガーデンは、今年3年目の初夏を迎えて、
5月下旬、こんな感じに成長していました。
ここに関わってくださる東京都、東京都公園協会、そして、ガーデナー養成講座のスタッフ
そして参加の生徒の皆さん、ほんとに皆皆様のおかげで、ガーデンはここまで成長しています。
(植物の中でも私が大好きな カラマグロスティス カールフォースターと
アリウムモヒカンの組み合わせ。背後にペンステモン)
何度も書いていることではありますが、宿根草の庭と言うのは3年がたたないと
それまでは途中の段階と言える状態にあります。1年草と違い、その生態環境に
植物たちが、その風土にあってエコシステムとして完成していくかどうか。
それこそ、前のページのKNEPPのシステムを学ぶにつけ、例えばここは、原宿駅近くの公園。
自然環境は豊かな明治神宮を真裏に抱えて公園内で1番目立つのはカラスの大群。
最初ここにきた時、ガーデン予定地の地面をじっと見ていたら、どうもたくさんのモグラ?
15センチほどのトンネル工事の跡があっちこっちにダダだーっと。モグラの下は地下鉄が走っている。
ゴオォ〜って時々地下から聞こえるし、山手線発車のアナウンスも聞こえてくる。
しかし、この地に、可能な限りの生物が多様に生きていける。
持続可能な園芸の未来に希望を与えてくれるようなガーデンを作りたい。
そのように思ってから、たまにサッカーボールが飛び込んできてそこを走り回ってしまう少年とか。
起きてしまう現象、やはりどうしても起きてしまう病害虫による撹乱と植生遷移を繰り返しながら、
それでも輝ける今があると言う喜び。
土壌の生態系の育成に関しては、まだまだ試行錯誤が続いていますが、
代々木公園クラウドでは基本的に、現在は No Dig を基本としています。
No Digの基本的な考え方
土を掘らずに、年に1~2回、土の上にコンポストや有機肥料を厚く敷き詰める。
その後は自然の力(ミミズや微生物などの土壌生物)に任せて、有機物が土壌に取り込まれるのを待つ。
根が張っていくことで土壌は育つ。
人が土を掘る必要がないため、労力が大幅に減り、土壌の生態系を壊さずに済むのが大きな特徴
などなど.....
明後日、7月10日には、代々木公園でガーデナー養成講座 ( おかげさまで現在は定員/満員御礼にて)で
そんなガーデンの作り方考え方。
また今回のイングリッシュガーデンで学んだことをもとに、それをまとめた講演会を開催させていただきます。
ちなみに、今月開催の、どの講演会もおかげさまで満席になっておりますが
花が咲いた写真ばかりではなく、このようにして庭が形成されていくプロセスも大切なことと思いますので
お話をさせていただきたいと思いますが
イングリッシュガーデンでも、庭造りののビフォーアフターは
とっても興味深く、それを一生懸命聞く私たちの態度に対しオーナーがすごくうれしそうにしてくれます。
そんな時にできる心のつながりも旅の良い思い出になります。
ツアーではそんなお話を聞くことも大切にしています。
ようやく現在募集開始が始まった、9月のイングリッシュガーデンツアーは
絶賛募集中です!この機会にぜひご検討下さい。毎日バスの中でも、講演会開催!!
2025年9月8日出発 16日帰国 吉谷桂子と行く
秋のイングリッシュガーデンツアー 9日間
~気候変動下における庭作りのヒントを探しに~
イングランドを北から南へ、ナチュラリスティックガーデンの醍醐味、秋の景色を見に行きませんか?
旅行企画・実施=株式会社セブンカルチャーネットワーク
〒102-0084東京都千代田区二番町8-8
観光庁長官登録旅行業第1870号/(一社)日本旅行業協会正会員/旅行業公正取引協議会会員
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