お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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植えっぱなしで、増える性質の球根、たとえばイフェイオン(ハナニラ)

このブルーは15年くらいここで毎年咲く。

品種名は、イフェイオン`ウィズレーブルー`だったけれど、その後ネットで検索すると

イフェイオン`ジェシーにも似た記載もあって、今は情報が古く

はっきりとしたことが言えません。

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代々木公園では、イフェイオン`アルバートキャステロ`を

3年前の秋に5000球植えました。3年目で、また当然ですが、増えています。

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写真は代々木公園の東京パークアワード、吉谷がデザインをしたモデルガーデン、クラウド

丈夫なので、日向、日陰、水捌けにあまり大きく左右されず、景観全体に作りやすいのと、

この球根には毒性があるので、このモグラだらけのガーデンでは、スイセンと

イフェイオンが効果を発揮し、春先の雑草の繁茂も防げると考えて景観を作るために植えています。

環境にあえば、どんどん増えるものの、そのままで良いかというと、良い場合とそうではない場合があり、また各個人の植物に対する感受性の違い、経験も含めどうするかなあ。と悩むこと多しです。最近はちょっと抜き始めています。

やはりね。繁殖しやすいものは その性質ゆえに嫌われる傾向もあります。

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アリウム・トリケトラム。ミツカドネギ。茎が三角なので、すぐにこれかと分かりますが、その風情は釣鐘状で一瞬、ブルーベルとか、ロマンチックな花の形に似ているので、良いような気もするのですが、有害雑草に指定している国もあるので、注意も必要ですね。

うちでも、一体いつのタイミングにどう増えたのかわからない。今年も、いつまにかやってきて、これまたあちらこちらに。

そのうち、初夏には休眠、消えてしまう。そして、また来春に登場。

日本スイセンなどは、放置しておくと年々、根が詰まってしまい、葉っぱだらけで花が咲かなくなりますが、イフェイオンたちは、放っておいて、花も延々咲きながら、分球しながら増えていく。

また、これらの一部は、環境省の外来特定に条件付きでマークされているものもあるので、チェックしてみて。

・・・最近、新たな仕事のプロジェクトがいくつか始まったので、

リストを見てみました。

パッと見る限りでもこんな感じ....そうだったの?と思う品種もあり。

エリゲロン カルビンスキアヌス

ツルニチニチソウ
ソリタゴ
キショウブ
ムシトリナデシコ
ヒイラギナンテン
エニシダ
オオキバナカタバミ
カミヤツデ
ダチュラ チョウセンアサガオ
アスター ユウゼンギク
ハルシャギク コレオプシス
ハルシャギク
ヒメジオン
ハナニラ
ヒオウギスイセン クロコスミア モントブレチア
トケイソウ
外来タンポポ

クロコスミアが?

などなど、ありますが

今も園芸カタログに掲載されていて、会社から取り寄せた植物でも、

それは環境次第。ということで、まずは、知っておくことは大切ですね。

都会の路上脇に生えていたりするのを、私は見るのは好きです。私がデザインした庭で、予測よりも増えすぎている場合は、やはり、刈り取るし、その都度状況に応じて対処。でも、そこが蔓延って困る雑草類と違いそれなりの考えを要す。

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この写真は↑今の、はままつフラワーパークのホワイトガーデン

西陽と乾燥の厳しい環境で数年にわたりその環境適合性の判断が難しいガーデン。

イフェイオンさえあまり増えないので、どうしたものか。

ここで目立っているのは、ここでも超強健な、ダッチアイリス。

乾燥気味な環境でうまく育ち年々少しづつ増えると同時に

栄養が良いと伸びすぎて、その管理は悩むところもあります。

でも丈夫なしっかりもの。まずは、そんな栽培経験を通して、様々な角度からの検証を。

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最後の写真は、近所の街路樹の脇から生えるオーニソガラム ウンベラタム。

これまたいつの間にか、増える。でも見た目が好きなので、放置組。

最近、植えてないのに、代々木公園の私がデザインしたクラウドガーデンでも咲いているんです!

あらま。びっくり。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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