お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

愛知県よさみフローラル・ガーデン・フェスティバル

吉谷桂子

IMG_0294.jpeg

去年からご縁あって、愛知県刈谷市 よさみフローラルガーデン に、

講演で伺っています。今回は、フローラルガーデンのガーデンフェスタ。

(こちらにも、宿根草ガーデンが最初の春を迎えました!いい感じです)

IMG_0331.jpeg

ガーデンにまつわる様々なイベントが企画されているなか、天野麻理絵さんと私とでトークショー、

なぜこの花が好きか?どうして?

なぜこのガーデンが好きか。今気になっていること。など。写真を元に1時間半のお話を。

Image 4.png

私は、そもそも、なぜ、人は花に癒されるのだろう?

それがずっと気になっていました。

IMG_0295.jpeg

長距離の移動で疲れてしまっても、植物のある場所、ガーデンに到着すると、

たちまちにその疲れが吹き飛び元気になる。

今までも朝4時に起きて、苦手な飛行機に乗って北海道へ。でも、銀河庭園に到着した途端、疲れが吹き飛ぶ!!

毎回、午前中の羽田空港にいた時よりも、銀河庭園に着いてからは、俄然元気が出たものです。

それはどこのガーデンに行っても同じで。

今回のよさみフローラルガーデンのガーデンフェスタにはこんな読書の森が登場していました。

今の時期、風に吹かれながら木陰で好きな本を読むなんて最高の時間ですよね。

こういうことが私たちにとって大切と思います。

IMG_0306.jpeg

それから、このよさみのエリアで見つかる、野の草を使ったいけばなの展示に大共感!

器に使っているのも、全て家にあるもののエコロジカルな再利用。私もこのお菓子の缶が好きでとってあります!

特にここに入っている花は見方を変えると指定外来。とか嫌われるかもしれない種類も混ざっていますが

私は、ハルジオンやイフェイオン。このしぶとさにいつも力をもらうようなところがあります。

国定公園指定区域などには危惧されますが、工業都市や都会においては、自然の一部としても価値を感じます。

剣山を用いていけてあり、この作者は中学1年生。素晴らしい感性の育み!

IMG_0315.jpeg

こちらが講師の先生。とても素敵でした!そして先生の作品。あけびのかごも、ご自分で作られたそうです。

IMG_0316.jpeg

また、いけばなの世界では伝統的に剣山を使いますが、

私は一般的なフラワーアレンジメントで使用されるオアシス(昔はじぶんも使っていましたけれど)

やっぱり良くないなぁと思うようになってきました。やはり伝統の世界は素晴らしい。

とはいえ、贈り物で入っていたオアシスは捨てずに、再利用をしては...います。

色々な価値観、難しいところもありますね。でも、バラより、ハルジオンが好き。ナズナが好き...。

などケというと???と反応されることは、まま、あります。

IMG_0307.jpeg

ツルニチニチソウも最近の外来リストに入りましたが、確かに私の庭でもすごい増え方。

ああ、しかし、このハマダイコン、良いですね。海の近くなど。自生してたら感動します。

ナズナ入り幼稚園バッグ。これも一つの幼き日の豊かなメッセージでは?

みんなが雑草だと決めつけそうなこの素敵な野生の風情を生かした、いけばな。

大いに共感をして、嬉しい気持ちで帰ってきました。


■おすすめ特集

吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


Instagram@keikoyoshiya 

Archives