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ガーデンスタイリング

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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

RHS Garden Wisley. 今、もっとも行くべきイギリスの庭 宿根草の世界

吉谷桂子

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ウィズレーの庭を訪問する目的は、たくさんあります。

見どころが多すぎて1日では足りません。

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私の場合はやはり、サイエンス・オブ・ガーデニングのゾーン↑がベストですが

広大な面積の中に、1日では見学する事。おそらく不可能なほど様々な要素が溢れて、しかもとても広い。

ここ数年はこの園芸科学のゾーン。

それはデザインの美しさや植物の見事もありますが、やはりたくさんのことが学べるからというのがあります。

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そして、今だと2番目に訪問したいのが Oudolf Landscape です。

これまでのナンバーワンだった

トム・スチュワート・スミス氏デザインのエリアは、ただいま、改修、作り直しに入っていました。

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この庭は、ピート・アウドルフの「ニュー・ペレニアル」様式、(宿根草主義)を生かし、

植物を単に花壇の列として眺めるのではなく、植物群落を歩きながら体験する風景として再構成されたエリアです。

最近撮影したこの景観との違いを見ていただくと、想像ができると思うのですが、例えば私の感覚だとこのエリアを見るのにもちろん30分以上はもちろん必要ですが

今度の新しい経験になると1時間では足らなくなります。

あらゆる場所で足が止まり、そして途中でベンチにも座りたくなったりするものでした。

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以前のこのエリアGlasshouse Bordersは、2000年ごろにアウドルフ氏が設計した高低差はあるが、平坦で平行な花壇でした。

(この写真は2023年7月に撮ったもので,この告知を見たときにぜひとも完成した暁には見に行きたいと思ったものです)

ただ植物を眺めるだけでなく、なぜこういう植栽になったのか、植物の名前も詳しくわかるとやはりほんとに勉強になりますよね。

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2023年の写真に戻ります。コロナ禍を経て久々に英国へ。久々に訪ねたウィズレーには、こんなラベンダーヒルもできて。

しかし、2026年9月に行ってみると、ラベンダーの丘が...!!!

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2ヶ月以上の雨のなかった環境で、いくら乾燥に強いといっても、この

急な丘の水捌けが良すぎたのでしょうか?

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うまくリカバーができますようにと、願うばかりです。しかし、そこから見える

アウドルフ・ランドスケープは、この環境でほぼ順調に育っているように見えました。

最初は幼かった苗も、2年目の夏には、成熟してるように見受けられました。

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以前は見えていた左右の園路も見えなくなって。

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今回の改修では、約0.8ヘクタールの敷地に160種以上の多年草を取り入れ、

植栽の多様性を高めるとともに、芝生の大きな1本道の景観をなくして

水やりの必要性を抑えることも目指しているとありましたから。

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以前存在していた、まっすぐの太い道にほぼ左右対称のように植栽された帯状花壇は

やはり太すぎて、しかも現在は小雨の影響で芝生を青々と維持することが難しくなっている時代。

また、求められる没入感と言うものが全くなかったのですが

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今度の新しいガーデンは美しく蛇行する道に、成長した宿根草が重なり合って見える景観が美しく楽しい没入感があります。

まさにランドスケープという名前がぴったりな。

完成したのは2024年の初夏でしたから、その後、冬にも訪問。昨年も初夏から秋も訪問。そして今回、2026年は9月。

何度も話題になっていますが、3ヶ月近くも雨の降らなかったイギリスで、見事な宿根草の成長ぶりを見ることができました。

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ただ、部分的にうまくいっていないエリアは修正をしている部分があり、それもまた勉強になります。

ここでは、私が日当たり水はけの良い場所なら、どこでも使いたいと思うテレフィニウム。

地面高め(例えば植木鉢の中でも)雨の降らない状況の中でも元気に育つ

(逆に雨が多かったり水はけが悪いとたちまち厳しい状況かと思われますが、案外ここ数年余ってる

ハイロテレフィウムはみんな元気です)

ここでは、テレフィニウム'サンキスド'が....どうも、消えてしまっています。きれいにマルチングをしてあるので

この後ここはどうしていくだろうかと思いますが。

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そのすぐ横では見事にアスターが満開。こんもりと、マスプランティング。

まとまりがあって、美しいです。

今回最も参考になった植栽例が

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これが、アリウム'ミレニアム'をはじめとした宿根アリウムであることはわかりますが

個体の名前は、プランツタグが消えていたのでわかりませんでした。が

どう考えてもリモニウムと一緒に植えてあります。ミックスプランティングです。

どちらも太陽と乾燥に強い。成長したときの植物の高さが合う。

これは思わず真似してみたいと思いました。それに比較的乾燥気味な、

確実に日当たりの良い水はけの良い地面に植えること。

高温多湿な日本の環境では難しいのですが、レイズドベッド。

地面よりも少し土を盛り上げて作る花壇では、もしそこが風通しよく日当たりよければうまくいくはずです。

私個人は、このような全部の景色にベージュ〜黄昏色のフィルターを通したような景色が大好きです。

秋ならでは、だと思います。でも鮮やかな色彩も見たくなりますよね。

しかし、一般的な意味ではあまり茶色っぽい庭の景色を歓迎するムードとは言うのはなさそうです。

自然の姿を望むより、華やかな赤や黄色の方が、一般的にはやっぱり人気ですね。

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同じ場所で数年前の7月にみた、リモニウムの写真、もともと白い花だったので

これが紫色だと華やかですが(私が家で育てているリモニウムは鮮やかな紫!)

最初のうちは株間は、20センチ以上開けているはずですがすぐに終わってしまいます。

横にいるグラスは、モリニア カエルレア。かなり大きくなって、リモニウムが飲み込まれてしまうのではないかな?と思った次第ですが

次に訪問した時はもうわからなくなっていました。

まさに、見所は植物が自然に支え合う「植物のコミュニティ」あるいはネットワークと言うところ。

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さて、今回は二年前に庭を案内してくださったクリスさんとばったり。

園内を巡回する無料のカートに乗せていただきましたが、これはタイミングよくその場にいれば誰でも乗れるはずです。

実は私も初めて乗りました。会場に入場した途端目の前にいたからですごく偶然のことで。長い距離を歩かずに、助かりました。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


Instagram@keikoyoshiya 

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