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専門家「風景」をつくるガーデニング術

我が家のつるバラ誘引 2024

居場英則

4月に入って、何だか慌ただしい日々を過ごしています。

今年の冬(2023年12月~2024年1月)のつるバラ誘引は、何とか実施できたのですが、

今年は、母校の奈良高校の創立100周年記念事業の中庭プロジェクトに、かなり時間を割かれて

自宅のことはあまりできませんでしたし、毎年このブログでもレポートしている

「我が家のつるバラ誘引」風景も紹介できていなかったので、このタイミングでご紹介できればと思います。

3月中旬頃から、すでにつるバラの葉が展開しだして、枝だけの分かりやすい写真ではないのですが、

今のタイミングなら、まだギリギリ、ツル誘引の雰囲気を伝えられるのではないかと思います。

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玄関アプローチから見える順に、我が家のつるバラの誘引風景を紹介していきます。

こちらは、玄関アプローチ。

右側の隣地境界のブロック塀(表面に白い大理石タイルを貼っています。)の両サイドから、

それぞれつるバラを誘引しています。

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手前(写真右下)に株元があるのは、赤い花のつるバラ、バロン・ジロー・ドゥ・ラン。

壁の向こう側(左側)が南にあたるため、壁面に誘引しても、光を求めて上へ上へと伸びていきます。

壁の奥側には、同じく赤い花のつるバラ、スーベニール・ドゥ・ドクトル・ジャメインを誘引しています。

日当たりが悪いせいか、少し樹勢を落としたのですが、少し回復傾向にあるので、ホッとしています。

玄関アプローチに沿って、テラコッタ製の鉢植えで、木立性のバラも何本か育てています。

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玄関アプローチを、奥から前面道路方向を見たアングルになります。

引込電柱のすぐ下には、実は3本のつるバラの株元があります。

そのうちの一本が、バロン・ジロー・ドゥ・ランで、この白い壁面に誘引しています。

バロンは調子が良く、ツルを旺盛に伸ばしているので、壁面に納まりきらないツルを

写真左の樹木(ヤマモミジ)の幹に巻きつけて誘引しています。

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こちらが、そのヤマモミジの幹に巻きつけている、つる誘引の様子です。

スパイラル(らせん形)にヤマモミジの幹を駆け上るように誘引しています。

今年初めて実践するスタイルなので、どんな風に咲いてくれるか楽しみです。

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こちらは、前面道路から、玄関アプローチの正面を見たアングル。

引込電柱の足元に植え付けている3株のつるバラのうち、一本(チェビー・チェイス)は、

この引込電柱に巻きつけて上の方まで引っ張っています。

もう一本は、隣地境界のブロック塀の外側(右側、隣地側)へと引っ張っています。

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こちらが、その隣地側から見た様子。

お隣さんの了解を得て、隣地境界の外側(隣地側)んも壁に誘引して、隣地側で花を咲かせる誘引です。

手前には、鉢植えのクレマチスも置かせていただいています。

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前面道路より、前庭の駐車場側から見たアングルになります。

駐車スペースの横には、コレクションしている植物(クレマチス、シャクヤク、フジ、ツツジなど)の

鉢植えがずらっと並んでいます。

ここで注目していただきたいのは、その奥の建物の外壁です。

三角形を横に倒した我が家の外観の1階の白いタイル壁部分を、「パレット」と称して、

そこに絵を描くが如く、たくさんのつるバラを誘引しています。

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こちらは、建物の手前、前面道路との間の(ひとつ上の写真でいうと、ユキヤナギの後ろにある)小壁です。

この小壁にも、もちろんつるバラを誘引していまして、品種は一重の小花咲きのモーツアルトです。

今年は、そのモーツアルトの手前に、半地植え(テラコッタ鉢の底を抜いて植栽)のシャクナゲを植えました。

バラが咲く前に、シャクナゲ(品種:ウェディング・ブーケ)が庭を鮮やかに彩ってくれると期待しています。

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この壁面に誘引しているつるバラは、モーツアルトという品種ですが、

株元は、この小壁の手前右下にありますが、枝先はこの小壁のこちら側だけでなく、反対側にも誘引しています。

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小壁の上を跨いで、反対側の壁面に枝垂れるように誘引しています。

このモーツアルトは、枝垂れても咲くという特性をもっているため、それの性質を活用した誘引方法です。

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こちらは、玄関アプローチの右側、正面の建物のガラスドアの右側はサンルームです。

そのサンルームの壁面に、つるバラ、キングローズを2本、レッドキャスケード、万灯火を2本、

合計5本を誘引しています。

昨年植えていたチェビー・チェイスが弱くなり、代わりにキングローズ(挿し木株)を入れました。

例年より、枝数が少なく、今年は、壁面全体で咲かせることはできないかもしれませんが、

来年には壁面全体で咲かせてみたいです。

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そのサンルームの壁面の向かって右側に、ちょっとした花壇スペースがありまして、

そこに小さなアーチとオベリスクを設置して、つるバラを誘引しています。

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アーチには、育種家の小山内健さん作出のつるバラ・アップルシードと、

イングリッシュローズの希少品種のつるバラ・ヒルダミュレルを

アーチの両側から誘引しています。

手前のオベリスクとトレリスには、イングリッシュローズのラジオ・タイムズ、

ウィリアム・モリス、ジェームズ・ギャルウェイという品種を誘引しています。

このあたりは、とても美しい花形のつるバラが集合しているエリアです。

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こちらは、エントランスアプローチの正面。

中庭へと入るガラスドアの両側の白い壁面に、つるバラをアーチを描くように誘引しています。

我が家の『壁庭』の一番の見せ場となる場所です。

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ガラスドア部分を斜め横から見たアングルです。

右側(サンルーム側)のつるバラの生育が悪いため、今年も左側のつるバラ(ジャスミーナ)を

ガラスドアを上を跨いで、右側まで引っ張って誘引しています。

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そのガラスドアの左側、建物の1階の大きな白い壁面を使って、大型のつるバラを誘引しています。

手前(右から)、ジャスミーナ、パレード、チェビー・チェイス、フロレンティーナ、バイオレット、

ドルシュキ・ルブラ、ブレイズといったつるバラが並びます。

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建物1階の白い壁面を反対側から見たアングルです。

この壁面に大型品種を7品種をミックスして誘引しています。

赤、ピンク、紫色といった同系色の花色のつるバラで、中咲き~遅咲き品種をかためて、

同時期に壁面全面を花で埋め尽くすようにするのが醍醐味です。

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こちらは、建物外壁面「パレット」と呼んでいるエリアの左半分です。

この狭いエリアに5本のつるバラを誘引し、そのうち2本は鉢植えのまま壁面に

誘引しています。(左側の2鉢)

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こちらは、建物北側の勝手口動線の出入り口付近ですが、

ここにはDIYでつくったパーゴラを設置しています。

そのパーゴラの前庭側に、つるバラのギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンデと

アメジストフォール(アメリカフジ)をミックスして誘引しています。

アメリカフジがだんだん大きくなってきて、それなりに花を咲かせるように

なってきました。

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こちらは、前庭の北側隣地境界側の花壇および木製フェンスです。

ここには、オリーブの木を3本列植しています。

その足元の花壇に、木立性のバラ、クリスマスローズ、オダマキ、アジュガ、ベロニカなどの宿根草も

植栽しています。

隣地境界の木製フェンスには、つるバラを誘引しています。

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その隣地境界側の花壇および白い木製フェンスを真正面から見たアングルです。

このエリアは、「キャンディゾーン」と呼んでいて、ピンクやアプリコット、黄色、オレンジ色などの

花が咲く可愛らしいエリアにしています。

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この花壇の一番手前(写真左側)に、四角いテラコッタ鉢に植えたつるバラ、

イングリッシュローズのエブリンというつるバラを植栽しています。

昨年までは、このエリアの建物側(写真右側)に置いていたのですが、

駐車場の車の影になって生育が悪くなり、樹勢を落としたので、

今年は一番手前の前面道路に面した位置に移動させました。

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こちらが、道路側から見たところです。

バラの友人から譲り受けた品種で、今は販売していない貴重な品種です。

エブリンは、香水の原料になる、香り高い品種で、大切に育てたいと思って

まして日照条件の良いこの場所に移しました。

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オリーブの木と少し干渉してしまうのですが、とりあえず、今年はこの場所で

樹勢回復に努めたいと思っています。

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再び、エントランスアプローチの建物に設けたガラス扉付近に戻りました。

このガラスの向こうが、中庭になります。

前庭が、オープン外構で見栄えがするパブリックな庭とすると、奥の中庭は、静かなプライベートな

ガーデンといった位置づけになります。

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こちらが、中庭に入って正面に見える景色です。

実は、この冬、中庭は結構、模様替えを行いました。

玄関ドア横に地植えしていた常緑樹の高木、ソヨゴを掘り取って、母校の奈良高校の創立100周年記念の中庭へ

供出しました。

その跡地に、以前より鉢植えで育てていた、大型のツツジ・常夏(写真中央)を地植えしました。

そのツツジ・常夏の上を円弧状に空中誘引しているのが、イングリッシュローズのメイヤー・オブ・キャスター・

ブリッジという大型のつるバラです。

奥のシャッター雨戸上部の木製スリットに誘引しているつるバラ、スパニッシュビューティも同様に

空中誘引しているのです。

この写真ではその様子がうまく伝えられないのですが、またこれらのバラが開花した際に写真を撮って

ご紹介できればと思っています。

今年初めて実施する新しい誘引方法なので、どんな風に咲くのか楽しみです。

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こちらは、中庭に面した1階の居室の開口部(FIX窓)前に誘引しているつるバラ群です。

昨年までは、ここに木杭を差し込んでそれにステンレスワイヤーを張っていましたが、今年は木杭をやめ、

代わりに枯れたアオダモの枝を支柱替わりに立てました。

それにステンレスワイヤーを張ってからつるバラを誘引しているので、よりナチュナルになったかと思います。

右側(玄関ドア側)から、イングリッシュローズのテス・オブ・ダーバービルズ、

同じくイングリッシュローズのスピリット・オブ・フリーダム、アブラハム・ダービーに加え、

今年は鉢植えのイングリッシュローズのつるバラ、ヒースクリフも鉢植えのまま、

このエリアに誘引しています。

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最後はこちら、中庭のシェードガーデンゾーン。

南側隣地の建物の影になり、季節の大部分が日陰となるエリアです。

ですが、この場所にも適応して、毎年花を咲かせてくれるつるバラもあります。

名花・レオナルド・ダビンチの枝替わり品種のアントニオ・ガウディを、この黒い木製フェンスに誘引しています。

花数はさほど咲きませんが、かなりの日陰にも関わらず咲いてくれるのでとても気に入っています。

如何でしたでしょうか?

我が家のつるバラ誘引2024の様子をレポートしてみました。

だいぶ葉が展開してきていますが、概ねの様子はわかっていただけたかと思います。

毎年大きく誘引の仕方が変わるわけではありませんが、それでも前年の失敗等を活かして、

改善改良しながら、よりベストな誘引方法を模索しています。

今年もあと1ヶ月ほどで、待望のバラシーズン到来です。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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