お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

例年よりも、早くバラが満開 @星の王子さまミュージアム

吉谷桂子

IMG_2518.jpg

星の王子さまミュージアムは、箱根の仙石原にあって、日照時間の短さと霧が多いため、バラを満開に咲かせるのは難しいとされてきました。でも、一番よくなかったのは、この土壌でした。

もともと湿地帯であった上に、以前はここがテニスコートだったことからも、水はけはなしも同然。

バラ園を作った最初の数年は、惨憺たる結果でした。

IMG_2523.JPG

数年後、私がバイオゴールドの土や肥料を知るに至り、

全面土壌入れ替えと肥料の予算を組んでいただき、そして今があります。

見ての通り!この写真は昨日、5月28日にスマホで撮りました。

スパニッシュビューティーは早咲きですが、

アーチの内側にたくさんの花が咲くよう、工夫してあります。

(アーチの上の方が日当たりがよいので当然花は上を向いて咲くところ、

バラを担当してくれているスタッフの皆さまが工夫して枝を内向きにしたり、

葉を減らしてアーチの内側にも咲くようにしています)

data_003.jpg

.......この写真は3年前の写真。今年はこちら、ルージュ ピエールドロンサールは


あともう少しで満開!

data_004.jpg

お天気が良い時の、去年の写真です。

今日はお天気がいまひとつですが、晴れると花色が鮮やかになります。

data_001.jpg

こちらも、土壌改良から二年目の写真。ルージュ ピエールドロンサール(アーチ)と、

ラ・セビリアーナが満開。ラ・セビリアーナは、蛍光色のような赤で、満開だと目が眩しい!

data_002.jpg

スーパーエクセルサ。こちらは本当に、スーパー。ふた株で、ほんのわずかな土壌に

植わっているのに。土と肥料(も、バイオゴールドの)だけで、こんなに!!!!

ローズガーデン.JPG

ちなみに、冬はこんな感じでしたが。寒さや雪で枝が折れたり枯れることがあります。

つるバラはコモ囲をしますが。

ローズガーデン2.JPG

右。アンジェラ、こちらも、最強の花付きで選ばれた品種です。

色調がもう少し優しければ。と

おっしゃる方もありますが、みごとに、華やかさでは他を圧倒します。

IMG_2538.jpg

バラと一緒に植える宿根草のセレクトは、限られますが、サルビアネモローサは、

スパイク状の花が、バラと好対照。枝葉も縦長に伸びるので

バラの邪魔になりにくい。

IMG_2535.jpg

アンジェラと、ドルトムンドを混ぜています。ここ数年で

塀の反対側からもたくさん、見えるようになりました。

IMG_2540.jpg

肥料といえば、

今年は肥料を多めにくれたそうで、イチゴの実のなりも違います。甘くて美味しい。

まあ、とにかく、土壌改良と肥料でもって、植物の生育は天と地ほど違ってきます。

IMG_2532.jpg

他の宿根草のエリアもどんどん良くなりました。

コンテナには、化成肥料も使いますが、地面には、ここで使っているバイオゴールド元肥のように、

有機肥料に限ります。

IMG_2528.JPG

有機素材でないと土の微生物が育たないので.....。意識としては、花を育てるよりも、

まずは、土を育てる意識で、植物を植える。そうでないと

結局のところは何をやってもうまく行かないという

これは私なりの結論です。


■おすすめ特集

吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


Instagram@keikoyoshiya 

Archives

Recent Entories